富良野生産センター 百・我(ももんが)

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富良野生産センター 百・我(ももんが)

「青い空の共有」阪井さんちのカレー畑

"カレー畑"というように、阪井さんの農場ではじゃがいも、たまねぎ、かぼちゃが作られている。 ボクサーを辞めて北海道に帰って有機栽培を始めて31年。 そんなオーガニック栽培の先駆けともいえる阪井さんが最もこだわっているのが"美味しさ"である。 天気、害虫、その他の障害と日々格闘しながら寒い冬までの一本勝負で毎年最も美味しいものを作るために汗を流している。 人が食べて"美味しい"と感じることが一番なのだと阪井さんはいう。


農業をする上で最も大切なものはなにかという質問に対して"食えること"(生計がたつこと)と即答した。 先祖が自然の森をつぶして人間のための畑にした。 その犠牲を無駄にしないために、世代を渡って継続してその土地を生かさないといけない、そんな負い目に似たものがあると言う。 この考えは何でも出来上がりのものを享受している多くの人にとってはとても新鮮な考え方だ。 そしてその負い目に加わる形で、モノを生産し続ける人の使命感と義務感がある。 生産者としての仕事をしっかりと全うし、その上で流通者、消費者とのつながりを保つシステムが成り立つのだ。 採算の合わないことは続けられない。システムの確立、いい仕事をする、それを続ける、これが何よりも大切なのだ。 日々の草取りをはじめとするとぎれることのない現実との闘いの中から出てきた重みのある堅実な言葉だ。 そしてその堅実さの裏にはちゃんと阪井さんの志、ロマンがあった。 それは美しい青い空をはじめとする、彼が仕事をする上で体験する全てのものを、流通者と消費者とで共有するということだ。 富良野の美しい空、自然のもので作った野菜が流通していく、人々の食卓に登場する。 その野菜というひとつのものを通じて、生産者、流通者、消費者がつながる。阪井さんが"美味しい"野菜をつくる理由はそこにあるのだ。


阪井さんの属する富良野生産センター百・我(ももんが)の意味は、そんな志、ロマンという我の強い人々が百人たばになって協力して"美味しい"ものをつくるということである。自分たちのしていることにプライドをもち、既存のシステムのなかでサバイバルしていく。現状はまだまだ阪井さんたちにとって心地よいものではないが、そんな彼らの我がもっと世の中で評価される日は着実に近づいているだろうと思う。


詳細情報 - 富良野生産センター 百・我(ももんが) -
■ 住所 北海道富良野市南麓郷3
■ 連絡先 TEL 0167-29-2857
■ 販売担当 阪井 永典
■ 作付面積 15ha (有機 50%)
2008年度 取材

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