☆冨士本治雄さん

Posted at 08/03/01 Comment(0)» Trackback(0)»

☆ほし柿農家 富士本治雄さん


●不思議な建物

東出雲町の上意東。
平坦な道から山の道を奥へと進んでいくと、一帯の集落に4面ガラス張り
3階建ての独特な建物がぽつぽつと見えはじめる。
田舎風景にガラス張りの建物が溶け込んでいる-その初めての風景を見て、
不思議な気分になりました・・。


ガラス張りの建物  

そのガラス張りの建物をお持ちの、干し柿農家の一軒・冨士本治雄さんに、
また今年も取材させていただきました。


●もったいない農家の知恵

農家さんを取材していると、現代人、特に都市部に住んでいると
知りえない知恵や技術を目の当たりにすることがよくあります。

冨士本さんの生活もまた知恵にあふれています。
例えば邪魔者の活用方法。

冬の時期に選定して地面に落ちた柿の木の枝は、草刈のとき、
草刈機にあたって邪魔になるそうです。
そこで、それを一箇所に集め、火をつけて"おき"にします。
今度はそれを一斗缶にいれ、蓋をして酸欠状態にして3日放置します。
すると、なんと消し炭ができます。


建物の中 

市販されているような上質な炭はできなくても、これでも
十分おいしい野菜作りには役立つそうで、出来上がった炭を、
きゅうり畑に撒いて、鋤き込むと、おいしいきゅうりができる
そうです。

今までドラム缶を使った炭焼き窯や、レンガを使った土窯なら
見たことがありますが、一斗缶を使って、ここまで簡単にできる
炭作りは聞いたことがないです。
農家さんの現場の知恵で、邪魔者が役立ち物に大変身!

農業の現場の知恵、本当に面白いです!
インターネットじゃなくて、本でもなくて、現地で現場で、
農家さんの知恵を学ばないのはもったいない!と取材をしていて
感じられずにいられません。


●年収1000万から250万へ

今回の取材でも自らの人生を語っていただきました。
冨士本さんは専業農家になられるまでは役所にお勤めでした。
役所では上役になって定年近くにまで勤めると、年収が
1000万円ぐらいになるそうです。

しかし、ある時ふと考えました。
「自分はそれだけの年収に見合った働きをしているのか?この仕事は、
自分じゃなくても、他の人でもできる仕事なのではないか・・・」と。

かといって、「では、自分だけ年収を半分にしてください」といっても
そうはいかない組織のシステムがある。

考えた冨士本さんは、自分がやっている仕事を他の人に譲ることにし、
自分ができることをやろうと思い、地場産業のほし柿つくりの
道を選び、今に至ります。


ほし柿 

人生の選択肢の良し悪しはないと思います。
しかし、「何を基準に選択するか」で、自分の人生の輝きが
変わってくるのではないかと、楽しそうに話してくださる
冨士本さんを見ていて思いました。


●人生のもったいない

海外旅行が好きだという冨士本さん。
中国やタイ、インドネシアやシンガポールなど、さまざまな国に
行っています。
「揚子江を飛行機で見たときは感動した!河が雲から流れ出て、
雲へと流れ消えていた。その様子は山水画そのものだった。」
次はネパールへ行ってヒマラヤのふもとまでいってみたいという。
まだまだ行きたい国があるという冨士本さんは、旅をする意欲に
あふれています。

そんな冨士本さんからのメッセージは・・
「いつか絶対死ぬんだから、好きなことをして楽しまないと」

一生は一度きり。
もらえるお金の多い少ない、世間体の良い悪いよりも、
「自分の人生を生きているか?」
そんな冨士本さんの生き方から、今の世の中へのメッセージを
もらったような気がしました。


富士本治雄さん 

ほし柿農家 富士本治雄さん 記事紹介

2007年度 取材記事
2008年度 追加取材記事


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