☆周藤重雄さん・清江さん
Posted at 08/03/01 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»

☆周藤重雄さん・清江さん
★おしどり夫婦
雨の降る寒い日、周藤さんのところに取材に行きました。
ハウスの扉を開けて、中を覗きこむと、青々としたほうれん草に
囲まれて二人仲良く収穫作業をされていました。
さっそくお話を伺いました。
農業のことを真剣に熱く熱く語って下さる重雄さん。
そこに清江さんがぴしゃっと一言!
「あんた、手が止まっちょる。」
しまったっと苦笑いの重雄さん。
思わず、にんまりしてしまいました。
仲の良い素敵なご夫婦です。
★周藤さんの悩み
周藤さんのほうれん草は、双葉の時に一回消毒するだけです。
安全で安心な野菜作りをされています。
だから、虫がむしゃむしゃ食べてしまうことも。
今、消費者は無農薬の野菜や有機栽培の野菜など安全な野菜を
求めています。農薬を使わなければ、虫がつくのは当たり前のこと。
虫が食べるということは安全なしるし。なのに、スーパーなどに
出荷した野菜に虫がいたらクレームになる。重雄さんは困った顔で、
矛盾しているとおっしゃっていました。
私達は、学ばなければいけません。
どういう野菜が安全なのか。安心なのか。
私の家は兼業農家で祖母が畑でいろいろな野菜を
作っています。もちろん、無農薬です。
家の野菜たっぷりのお味噌汁やおひたし、サラダなどには
虫が入っていることもしばしば。
祖母は笑って「虫はたんぱく質、たんぱく質。」と言います。
こんなことを思い出し、そうだそうだとうなずきました。
★周藤さんは子だくさん
周藤さんは、ほうれん草の他にも、ハウスでトマトやきゅうりなども
栽培されています。トマトやきゅうりはすぐに大きくなるので
毎日作業をしなければなりません。大忙しです。
それぞれの作物にあわせてお休みを作るそうです。
野菜が第一の生活です。
昔、田植えに一生懸命で、トマトのハウスの換気をするのを忘れて
一棟のトマトを全部火傷させ、ダメにしてしまったことがあるそうです。
その時は、かわいそうで申し訳なくて涙が出たとおっしゃいました。
「野菜も人も同じ。簡単にものはできない。」
この言葉が心に強く残りました。
周藤さんは野菜達を愛し、自分の子供のように大切に育てて
おられるのが分かりました。
★走り続けて五十年
周藤さん夫婦は、二人でがむしゃらに農業を続けて五十年。
農地を守るため、子供のために頑張ってきたそうです。
ご近所には、須藤さんと同じ専業農家は一軒だけ。
「百姓だけではやれない時代になっている。」
と言う言葉を聞き、胸が痛くなりました。
★自慢のお漬物
周藤さんは自分の畑で作った大根でたくわん、津田かぶで
津田漬けを作り、スーパーに出荷されています。
おいしいと口コミで広がり、今や大人気!!
お歳暮のシーズンは大忙しだったそうです。
何と自慢の津田かぶ漬けを作っている倉庫を見学させて
いただきました。倉庫の中には大きな漬物樽がたくさん。
お漬物の良い香り。樽の中には津田かぶがぎっしり。
津田かぶの外の紫色が中までしみこんで、きれいなピンク色に
なるまでに一ヶ月かかるそうです。
★おじゃまします!
取材の後、ひょっこり周藤さんの家におじゃまして、自慢の
お漬物をいただきました。たくわんに、津田かぶ漬け、きゅうりと
にんじんのお漬物。お漬物大好きな私は大喜び。
どれもこれも色鮮やかで、歯ごたえもよく、味は絶品!!
ついつい、ぽりぽりぽりぽり。
白いごはんがほしくなりました。
そして、清江さんの手作りの黒豆もいただきました。
驚くほど黒豆が大きくてまるで黒真珠みたい!
ふっくら炊けていて感動でした。
この黒豆の煮汁を使って、黒豆かんてんにチャレンジすると
おっしゃっていた清江さん。あっぱれです!
お茶をいただきながら、いろんなお話を聞きました。
周藤さんは旅行好きで、オーストラリアやシンガポール、ハワイなど
いろんなところに旅行されていました。
今年のお正月は、息子さんの家族と一緒に旅行に行き、富士山を眺め、
箱根駅伝の応援をされたそうです。
★取材を終えて
今回取材させていただいた周藤さんは専業農家。
生活がかかっていて、農業の楽しさと一緒に農業の辛さ、厳しさも
教わり、胸が痛くなりました。自分ができることは何だろうと
考えさせられました。
二人そろって五十年、楽しいこと苦しいこと、たくさんのことを
乗り越えてこられた。仲の良い二人を見ていると、あたたかい
気持ちになりました。
周藤さん、ありがとうございました。
貴重な体験ができました。
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