☆水野正美さん

Posted at 08/03/15 Comment(0)» Trackback(0)»

☆野菜農家 水野正美さん


●ニューフェースに迎えられて

「まだ飼ってるつもりはないんだけど・・」と、
去年の取材から一匹増えた最近居ついた猫に迎えられて、
水野さん夫妻を1年ぶりに取材させていただきました。


水野さんご夫妻 

●一年前とくらべて

前回の取材が2007年2月末。
約一年ぶりの取材となりました。

「一年前と比べて変わったことはなんですか?」という質問をしました。

「子供が学校を卒業をして、子供を養わないといけない、という
プレッシャーから開放されて、気が楽になった」

現在52歳でいらっしゃいますが、世間一般のサラリーマンでいう
定年の60歳になっても、定年退職金がないため、
「老後のためにも70歳ぐらいまで働かにゃ」と水野さん。
今まで働かれてこれて、まだ70歳まで・・言葉につまりました。
是非お体を大事にしていただきたいです。


●もったいない野菜

水野さんのところでも、もったいない野菜がでます。

例えば、ほうれん草。
市場に出荷する際の規格が決まっていて、その規格以上の長さになると
売価が半額になってしまいます。

そこで、近くのスーパーの直売所で販売します。
その場合、市場に出荷する時の倍の値段で売れたりすることも
あるのだそうです。

従来は直売よりも市場に決まった規格の物を出荷するというのが主流
だったのでないでしょうか。
しかし、今は直売所や直接取引き、契約栽培などいろいろな流通、
販売の仕方が増えてきているのを、取材させていただいていて感じます。

農家さんが一生懸命つくられた作物が無駄にされることがなく、
農家さんの労働が報われるような、新しい流通や販売方法が、
今後も生まれてくることを願います。
また若者や志あるものが知恵を絞って、生み出していかないと
いけないと思いました。


●土地を引き継ぐということ

「農家の務めは、いい土を次世代に引き継ぐこと」と水野さんは言います。

しかし、今の農家をしている人の暮らしは決して楽ではありません。
後継者不足、経済的に成り立たない為、不本意ながら放置や手放される
農家さんもいらっしゃいます。
私も以前、2年間管理されなかったお茶園の手入れをしたことがあります。
お茶の木の高さは2mを超え、ツタが絡み、道には竹が生える・・・
その荒れたお茶園を整備するのは、想像を絶するものがありました。

「お茶園だけではなく、一度荒れた田畑はすぐには元に戻らない」というのが、
そのとき私が身をもって感じたことでした。

土地が荒れないために、昔からの土地を守り、継承して、野菜が作れる
土地として守って、働いている、しかしそれが報われない。

野菜を作らないほうが、楽な生活ができるのであれば、みんな農業を
放棄してしまう。そうなれば、一部を除いて職業として農業が
成り立たなくなってしまうのは、想像に容易いとおもいます。

水野さんを取材し、お話を伺っていると、本当に日本の農家さん、
農業が窮地に立たされ、日本の「食」が脅かされていることを感じざる
を得ませんでした。

しかし、街の飲食店に行けば、いくらでも食べ物を食べられる消費者
は危機感を持てず、生産者との間のギャップが依然大きく開いたまま・・

この現状を変えていくためにも、人任せではなく、私たちが、
今回の試みである「もったいない野菜ネットワーク」やタッチパネルに
よる集荷システムのように、新しい仕組みをつくる挑戦を
し続けていかなくてはいけない、と思いました。

水野さんからは楽しいばかりではなく、農業の厳しさを教えて
いただきました。ありがとうございました!



野菜農家 水野正美さん 記事紹介

2007年度 取材記事
2008年度 追加取材記事


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