福田フルーツパーク 福田護さん・陽一さん
Posted at 08/03/01 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»

福田フルーツパーク 福田護さん・陽一さん
●観光農園の3代目
周南市の市街から、須々万方面に進み、菅野ダムを見ながら山間の道をひた走ると、
須金フルーツパークがあります。
この須金フルーツパークの一番手前の観光農園、(有)福田フルーツパーク」の
若き革命児・福田陽一さんを取材してきました
●福田さんの改革
福田さんは現在31歳。
福田さんのおじいさんが戦後、開園された福田フルーツパークの3代目です。
福田さんは鹿児島の大学の農学部で農業を学び、卒業後は国の農業研修制度を利用し、
2年間アメリカ・ワシントン州で研修をうけ、アメリカ流の経営の仕方を現場で勉強されました。
大学在学中は、農業の研究を続けるか、実家の観光農園を継ぐか、迷われたそうです。
しかし、農業の現場で働くことは、研究の延長にもなるし、農園の経営ができると思い、
大学4年の時には、実家の跡を継ぐことを決められました。
そして農場経営の道を選び、実家の農園で働き出された福田さんは、
いくつかの改革を行いました。
それらの改革をご紹介します。
1.トイレをきれいに
それまでは観光農園内には簡易トイレしかなかったそうです。
それだと小さな子供が怖がったり、女性の方から不評があったりしたそうです。
そこで設備投資をして、立派で綺麗な水洗トイレを作りました。
私も実際に見ましたが、公園の公衆トイレ以上に立派で、とてもきれいでした。
これなら安心して、子供も女性もトイレにいけます。
2.駐車場を大きく
従来は2つあった駐車場の内、片方は10台ぐらいしか止められず、
お客様がせわしなく買い物をされていたそうです。
そこで、敷地内の谷を埋め立て、100台駐車できるように整備されました。
これにより、両方の駐車場でお客様がゆったりと買い物や観光ができるようになりました。
一年の一番忙しい時では、1日に400~500人ぐらいのお客様がこられます。
3.温室ハウスをDIYで
温室ハウスは普通30年で更新しますが、福田さんが働きだしてから、
温室ハウスの更新時期が来たそうです。
温室ハウスを作る場合、材料費・施工費の合計でな、なんと!1500万円ぐらいするそうです。
それを奥さんとご両親の4人、DIYで行い、材料費だけで温室ハウスを更新し、
大幅に経費節減されたそうです。
若さと情熱がなせる技ですね!
4.ブルーベリーに挑戦
大学在学中から、ブルーベリーを育てたいという思いを秘め、就農後に栽培を開始しました。
ブルーベリーは順調に育ち、3年で収穫ができるようになりました。
100%有機肥料、100%無農薬で体と環境に優しいブルーベリーです。
今はそれをブルーベリー狩りと、収穫・加工しブルーベリージャムにしています。
それまで農園には、なしとブドウしかなかったのですが、ブルーベリーを加えることによって、
農園に来てくださったお客様の選択肢と、商品の幅を増やすことができました!
福田さんの挑戦は続きます!
●町おこし
福田さんが始めたことがもう一つあります。
それは、地元や町の小学生や一般の人を巻き込んで、農業体験や遊び、伝統文化を学ぶ
イベント「田舎の学校」をはじめたことです。
昔、人口5000人だった須金は今500人になってしまい、元気がありません。
当然、少子化も進み、その影響で須金中学校が廃校になり、
小学生も5人だけになったそうです。
そのとき、「もっと子供同士交流して遊ばせてあげたい」という思いと、
自分達が子供のころ、地元のおっちゃんが野球の少年団で監督やコーチをしてくれたり、
遠征のためにボランティアで遠くまで連れて行ってくれたことを思い出したそうです。
その恩返しとして、地元の子供達のために、地域の為になにかできないか?と
考えました。
そのときは、世間でも「体験学習」に注目が集まってころ。
「それぐらいなら自分でもできる」と、地元の知り合いや若者と協力し、
今でも年間数回のイベントを毎年開催されています。
1回のイベントの参加者はなんと・・・50人!
その様子をテレビなどが取材に来るそうです。
将来の目標は、「町の発展の為に貢献できる事業をしていきたい」ということです。
福田さん、かっこいいです!
●恩返し
その他には、農業普及所から要望があり、毎年、高校生や大学生、
海外からの留学生など農業を勉強したい人を1週間、長い人では半年という
期間で受け入れられています。
「受け入れをすると、奥さんが炊事の用意で大変。
だけど、自分もアメリカでファームステイでお世話になったから」と、
ここでも福田さんの人柄のよさがうかがい知れました。
●メッセージ
「新規就農に必要なものは?」という質問をしました。
農業と言っても、経営であり生活をして、家族を養っていかなくてはいけないので・・
1.高い能力(技術力、判断力、決断力)
2.情熱
3.運
という回答でした。
「農業は起業をするのと同じで易しくない」とは言うものの、
今の高齢化と後継者不足が深刻になっている農業の現状を憂い、
「若い人が挑戦するなら応援したい」と、福田さんは言います。
●感想
福田さんの印象は、自信と情熱に満ち溢れた若き事業家という印象でした。実家の農業を漠然と引き継ぐのではなく、ご自身の実力を試す挑戦の場としてとらえ、
経営の視点をもって、取り組んでらっしゃると思いました。
また、地域おこしの一環としてとりくんでらっしゃる「田舎の学校」や、
研修生の受け入れなど、自分が過去にお世話になったことへのお返しとして、
地域や次世代へのお返しを進んでされている姿を見て、かっこいいなと思い、
また感動しました。
田舎に若者が少ない、というのは全国的な問題です。
しかし、地域に1人でも福田さんのような地域のリーダーがいることで
地域おこしのイベントに、多くの若いスタッフが関わり田舎の現状を知ることができ、
田舎と都会の子供の交流が生まれ、農業体験や自然体験をすることができます。
地域のリーダーをいかに作っていくか、
これが、これからの地域の、日本全体の課題なのではないかと思いました。
1人のリーダーが地域にいれば、地域が変わっていく・・・
この取材を通して、改めてそう思いました。
私も刺激を受けました。
福田さん、ありがとうございました。
私も頑張ります!

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