西本正行さん

Posted at 08/03/15 Comment(0)» Trackback(0)»

きゅうり農家 西本正行さん


●笑顔が素敵な西本さん

就農19年目、キュウリが大好き!と語るキュウリ農家の
西本正行さんを取材してきました。
とても笑顔が素敵です。


きゅうり農家 西本正行さん

●キュウリ栽培

西本さんは、ハウス4棟30aのキュウリを中心に、そのほか米5ha、
キャベツ、カボチャなどを、奥さんと二人で生産しています。

キュウリはつる上げ栽培という栽培方法で、キュウリのつるを横に張った
糸に固定して、つるが成長して伸びたら、上の段の糸に固定しなおしていきます。


つる上げ作業

私も少しつる上げ作業をさせていただきました。
西本さんより少し早めにスタートしたはずですが・・・
西本さんの半分もできませんでした・・・
降参です。参りました。


一年中ほとんど休みがないキュウリの栽培。
なかでも1月~6月がキュウリの収穫の時期で、一番忙しいそうです。
それが終わった7月の20日間は、ほとんど何もしない時期と決めて、
釣りにいったり、奥さんと旅行をしたりと、余暇を楽しんでいます。


きゅうりの花

●きゅうりが好き

西本さんの実家は兼業農家で、お父さんは露地で野菜を作っておられたそうです。
それがなぜキュウリの専業農家に・・?

「農業といっても、他にトマトやナス、果樹や米などいろいろありますが、
なぜキュウリなんですか?」という質問には、

「キュウリが好きだからねぇ」と即答された西本さんは、
農業高校生の時に、キュウリ農家さんを見学したとき、
キュウリにほれ「絶対にキュウリをやる!」と決め、農業大学校に進学しました。

卒業し就農後、露地とハウスで野菜の栽培を経て、念願のキュウリを作り始めた一年目。
つぎ木の仕方が悪く、どれだけやってもキュウリを枯らしてしまいました。
3年目からようやく慣れて、少しずつキュウリがわかるようになりだしたそうです。

今はキュウリを作り続けて20年弱になりますが、未だその愛情は
尽きることがないといいます。


ハウスの様子

●辛いとき、うれしい時

辛いときは、仕事が追いつかない時。
なんだかんだとアクシデントがあったりして、仕事が追いつかない時が
一番辛いそうです。
そういう時は、人手不足の農家さんに学生やシニアの方たちを派遣する
私たちNPO法人学生耕作隊に依頼していただき、作業をさせてもらっています。

「そのときでも、一緒に仕事をして勉強させてもらうことが多いです。
普段はキュウリしかみないから、いろんな人がきて刺激を受ける。
毎日を無駄に生きていたらいかんと思う」と、ありがたいことを言っていただきました。

嬉しいときは、キュウリが目標収量を達成したとき。それと、思ったように
キュウリが育ったときだそうです。
キュウリをまっすぐ育てようとおもったら、キュウリに光がちゃんと当たるように
葉をとる、つるを伸ばす、肥料や水のやり方や時期などが影響してくるとのこと。

「キュウリつくりはまだまだ半人前。毎年一年生のつもりでやってます」と、
謙虚に話される西本さんだからこそ、その笑顔には、いつまでも一年生の
若々しさがあるんだろうなぁ、と、取材をしていて思いました。
若さの秘訣発見です!


きゅうり

●夢はキュウリ御殿

取材中に、しきりに「地元の野菜を地元の人に食べてほしい」、「おいしいものを
みんなに食べてもらいたい」とおっしゃる西本さんからは、作って売るだけでなく、
食べる人のことや、自分の野菜を食べてもらいたい、という熱意が、ひしひしと
伝わってきました。

そんな西本さんのところで出る「もったいないキュウリ」は、全体に比べれば
ごくわずかな量ですが、新鮮なものを地元の人に食べてもらいたいという思いから、
道の駅や近くの直売所で、売られています。

作った後のことを考えてくださる生産者の方のことを、私たち消費者も、
もっと考えていかなくてはいけないのではないかと思いますが、どうでしょうか。

夢は「キュウリ御殿を建てたい」という西本さん。そのキュウリにかける思いも
聞いてか、一見、突拍子もない夢ですが、なぜか応援したくなる魅力を
西本さんから感じました


ハウスの様子

●今からの農業は君たち次第!

農業の担い手が不足しています。西本さんが卒業された農業大学校でも、
10人中2~3人程度しか就農もしくは就農見込み者がいませんでした。

農業のつぎ手がいない=日本の食料がなくなるということ。
また地元の野菜どころか、日本の野菜を食べることができなくなる可能性もあります。

「今から食料自給率をあげていくことを若い人たちにも考えてほしい。
どうしたら農村が、笑いのたえない社会になるのか若い人たちよ、もっと立ち上がれ!
今からの農業は君たち次第だ!」というメッセージをいただきました。

約10年近く前、台風に被害をうけてハウスが破損し、2/3のきゅうりがだめになって
本当に辛いときもありました。 それでも、キュウリが好きで、地元の人においしい
キュウリや野菜を食べてもらいたくて、踏ん張って、歯を食いしばって、
農業を続けてこらえたのだと思います。

そうやって第一線で頑張ってこられている西本さんだからこそ、迷走する世の中に、
目標を見失いがちな今の若者に対して、「地域の、農業の問題に傍観者じゃなく、
当事者になれ」というエールを送られたのではないかと、僕は受け止めました。

ご本人は「無口で口下手」といいますが、今回の取材で、西本さんからはたくさんの
メッセージをいただきました。 ありがとうございました!



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