山田克也さん
Posted at 08/03/24 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»

ぶどう農家 山田克也さん
●紫福の山田さん
山口県萩市街から車を走らすこと約30分。
萩市紫福に就農10年目のぶどう農家・山田克也さんを訪ねました。
●新規就農までの道のり
大阪で印刷関係の仕事をしていた山田さん。
いつかは自分で事業がしたいと思っていました。
環境の講演会に参加し、生き方や暮らし方を考えるようになりました。
「農業は大事な分野で、自分の人生をかけられる」と思うようになりました。
この時・・・
「そういえば、あの時から家に自然や田舎暮らしの本が増える
ようになって・・・」
と当時を振り返るのは山田さんの奥さん。
新規就農や田舎暮らしをはじめたい人の兆候でしょうか・・
余談ですが、いきなり就農する前に、まずは小さいところから、
とベランダでEM農法という農法を試しましたがうまくいかず、
ハエが出たこともありました。
その後、大阪富田林にある就農準備校に入校。
月2回の授業を受けました。
そして山口県を窓口に、現在お住まいの山口県の福栄村に
Uターンするに至りました。
奥さんの反対もありましたが、ごはんを作ってくれたらいいと
条件で一緒にきました。
●農業生産組合に
山田さんが就農したのは33歳のとき。
就農というと農業で起業!と連想しますが、
山田さんが参加しているのは「平原台農業生産組合」という農業法人なので、
「厳密にいえば転職ですね」と山田さんはいいます。
この平原台農業生産組合は、昭和42年に設立。
現在7件の農家さんがこの組合に参加し、共同選果、共同販売を
おこなっています。
法人の仕事として栽培管理の研修や労務、財務や販売などが
ありますが、これは話し合いをし仕事を分担しておこなっています。
山田さんは5反のぶどうの栽培を行っています。
今は、今までぶどう栽培をされてきた農家の方の土地を引き継ぎ、
ぶどうの栽培を行っています。
●ぶどうは奥が深い!
農業をやっていて楽しいときは・・
思うようにブドウができたとき。
常にある課題。それを乗り越えて克服したときがとても嬉しい。
例えばぶどう一房の重さが500gだったのを、
600gにちょうどできたとき。
あとはおいしいぶどうが食べられる。
おいしさを追求するとまだ微妙な調整が必要。
まだまだ奥が深そうである。
もちろん楽しいことばかりではありませんでした。
組合の方たちは皆さん農業の先輩です。
山田さんは新参ものであるということと、都会から来たものとして、
最初から自分の思い通りにいかないこともありました。
しかし、組合のなかで役員をするようになってから、
徐々に任せてもらえるようになったといいます。
今は若手で、次の世代の組合を引っ張っていく立場。
気合が入ります。
また農業の技術的な面でも、ぶどう作りはまだ100%理想どおりには
いきません。
最初の一年は先代についてぶどう栽培の勉強。
2年目から自分で栽培をするようになりましたが、
いいものが出来るようなるまでは6~7年かかりました。
本を読む、他の農家さんの視察にいくなどしても、クセやカンなど
言葉にできない微妙なポイントやコツがあり、
いわれたとおりにやってもできないことがよくあります。
「やはり実際に自分でやってはじめてわかる」
ぶどう作りをはじめ農業は奥が深いです。
山田さんの挑戦は続きます。
●新規就農に必要なこと
新規就農についてアドバイスをいただきました。
「まず就農先選びを急ぎすぎないこと。その地域をよく知ってから」
と山田さん。
それと就農するには元気な体以外に、土地や施設・機械、収穫までの
資金(生活費)も必要です。
また狭い日本といえど、場所によって気候や風土も違います。
作物の出来に影響する気象や熱射量、風量、なども重要です。
それらを事前に経営者の目で見ておくことが大切です。
あと忘れてはいけないのは家族の協力や賛成。
これは、私が他の農家さんを取材していても、必ずといっていいほど
言われることでした。
やはり山田さんにとって奥さんの存在は大きいようです。
やはり一番大切なのは・・・
農業が好きかどうか?本物の情熱があるかどうか。
好きなら実際に体験して来れば、何とでもなる。
きっと就農するとうまくいかないときがたくさんあると思います。
そのときに逃げ出さずに踏ん張れるかどうかは情熱があるかどうか、
好きかどうか?
ということだと思います。
「農業が好きならおいで」と、おしゃる山田さんは、まるで昔、
大阪でサラリーマンをされていた昔の山田さんに
語りかけておられるようでした。
●感想
新規就農をする=経営者になるということ。
その責任は全部自分にかかってきます。
山田さんからは、そんな厳しさを取材のなかで語ってくださいました。
その一方で、ぶどうを知り合いの方におくったら、お返しが来たり、
ぶどう園に観光こられたお客様が楽しんでくださったり、
他には、保育園や障害者の方に活用していただき、いろいろな人の
楽しみの場になったと、うれしそうに語っていただきました。
新規就農で経営やぶどう栽培技術の向上に日々挑戦されている一方で、
農業を地域や人との交流の新しい場にしたいと意欲に燃えていらっしゃる
山田さんを見て応援したくなりました。
山田さん応援しています!

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