原川博美さん

Posted at 10/04/30 Comment(0)» Trackback(0)»

梨農家 原川博美さん


●秋芳梨組合の元会長

今回の取材では、山口県が誇る梨の名産地、美祢市秋芳町(旧美祢郡秋芳町)で、梨作りをされている原川博美さんを取材いたしました。
原川さんは秋芳町でも農家歴の長い方で、秋芳梨がそのブランドを全国に売り出しているときから関わっておられ、一時期は地元の秋芳梨生産組合の組合長もされていました。
そんな原川さんの作業中の姿は、とても元気で、若々しく感じました。

原川博美さん
作業中の原川博美さん

●梨を愛する心

取材全体を通して感じたのは、とにかく梨に対する情熱、愛情がすごいということです。
「まるで自分の子どものよう」と言われるのにも納得です。
また、原川さんは6年前、なんと70歳で新品種の梨を植えられたそうです。
周りの人たちは、そんな原川さんの行動に対し、「70にもなって、何で新しい木を植えるのか」と思っていたそうです。
しかし、6年前に植えられた木は今でも成長し続けており、実際に見せていただきましたが、周りの大きな梨の木に負けじと枝を伸ばし、芽をつけていました。

梨の木
原川さんが70歳のときに植えられた梨の木

●梨から繋がった人たち

取材中、話は農家民泊の話に移りました。
実は、原川さんは昔、農業大学校や山口大学の農家部の学生を中心に農業研修の受け入れをされていたそうです。
時には1カ月に3~4人を引き受けられたこともあるそうで、そうした人たちとは、今でも会って話をすることがあるそうです。
まさに、学校の教え子と教師のようです。
しかし、手間がかかることや研修生にも気を遣ってしまうことから、今はやってないそうです。

梨の木
梨農園に植えられている梨の木

●売り物、作っている物でも

そんな梨一筋の人生を歩まれて来た原川さんですが、梨以外のものも作っておられます。
それは、西条柿です。
これらの柿は主に朝市に出されていて、青果を出すだけでなく、干し柿などに加工して出されることもあるそうです。
また、秋芳町では、梨の中でも20世紀梨は全て秋芳梨組合で共同出荷をしていますが、それ以外の品種はそれぞれの農家さんが個別に販売をされています。
原川さんの所では、20世紀梨以外にも新高梨という大型の梨を作っておられ、10~11月には市場に出荷されているそうです。
他にも、贈答用の梨も扱っておられ、こちらはリピーターの方もついて好評をいただいているそうです。
「売れて初めて、お客さんが喜んでもらえて初めて夢が実現する」という原川さんの言葉からは、生産者としての誇りが感じられます。

梨園風景
梨園の風景

●まだまだ現役

取材中、梨の魅力に関して「梨は永年作物。1年1年の木の成長で自分の夢が少しずつ繋がっていく。そして、そうした過去の作業や成長が残って、現在の成長具合という答えになって出てくるから、今でも夢を追いかけていける」と、語ってくださった原川さん。
そして、その言葉通り、76歳になられた今もなお、畑に行かれ、梨から始まる夢をひたむきに追いかけられています。
また、梨のことを話されるときの原川さんの目はとても真剣な半面、キラキラと輝いており、無邪気な子どものようでもありました。
原川さんは76年という人生を秋芳町で梨と共に歩み、これからも歩み続けられるでしょう。
これからも元気に梨を作りながら、夢に向かって挑戦し続けてください!

梨の木
大きく育った梨の木

(2009年度取材)

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