2月末に山口県を出発し、東京で林野庁の会議に出席、その後農水省でキャラバンの打ち合わせを行い、3月4日から青森県を皮切りに全国キャラバンをはじめた。
単身、10人乗りのマイクロバスほどもあろうかというキャンピングカーで各地を回った。そして、自分の事業に、生き方に、暮らしに、自信と誇りを持つ人々に出会ってきた。
あちらこちらで、がんばって農業しても、どれだけ働いても、働いても、自分の収入を持つことができないという女性の声を聞いた。営農口座がひとつしかなく、ご主人の名義であるため、働いても小遣いはなく、収入は全部だんなが握るのだという。そして、それが当たり前だった時代が、つい最近まであったと。
一方、女性のやりがいや、自信、自分のつくるものに対する誇りを持ちたいと、立ち上がった人たちを見てきた。女性だけの直売所を作ったり、農家の嫁が代々受け継ぐ漬物をウリにしたり、そうやって、女性たちは、地域に雇用を創出し、自らが自信と誇りを持てる居場所をつくった。
女性の活動はそこにとどまらない。製造や販売だけでなく、多くが「食の体験メニュー」を用意していた。農村の女性が担ってきた「食」を、現代の子供たちに体験させ、文化、技術、栄養やいわれなどのレクチャーをしている。いわば、彼女たちは、「地域の母」だ。地域の母が元気な農村には、活気がある。女性の雇用の創出にもつながり、自立した女性を増やしている。
