梼原町森林組合は、団体としては日本で始めてFSCの森林認証を取得した森林組合です。FSCとはわかりやすくたとえるとISOの森林版みたいなものです。FSCに認定された森の木材には専用ラベルが貼られており、消費者に森を守る意識を持ってもらうことができます。
このほかにも梼原町森林組合では特徴的な取り組みを実施しています。
その代表的なものが、伐採→製材→加工→販売を森林組合で一貫して行うという取り組みです。この取り組みによって、販売側としては販売コストを低く抑えられる事に加え、消費者側としてはどこでとれたどんな木材かということがわかり安心して購入できるというメリットがあります。
組合長の中越しさんのお話によると、昔は、秋から冬にかけては間伐、そして春から夏にかけて伐採し、その後また木を植えるというのが林業のサイクルだったそうですが、現在ではこの循環がうまくいかなくなっているということでした。理由のひとつとして外国産の安い木材の台頭や、木の需要そのものが昔と比べて減ってきたため、木材の価格が下落していることがあげられます。このため間伐が行われなくなってきており、森が荒れていくという悪循環に陥っています。また循環がうまくまわらないと1年を通して継続的に仕事ができないため、林業従事者の減少にもつながっています。
現在、日本では手入れの行き届いていない森が多くあります。林業の衰退によって中山間地域においては人が減ってきています。しかし山は人が手入れをしないことには守れません。林業の衰退によって中山間地域に人がすまなくなることで、結果的に森の環境破壊が進んでしまいます。森が荒れてしまうと結果的に困るのはわたしたち消費者です。
梼原町森林組合では、地域の木材を売る、環境志向で売る、ということで取り組んできた結果、共感してくれる応援者も増えてきているということでした。