・なぎさ会
なぎさ会は福井県美浜町の三方五湖の一つの日向湖のほとりの日向という集落にあります。平成12年に漁家の主婦女性だけで設立された有限会社で、この辺りの特産品で「へしこ」と呼ばれる鯖の糠漬けを作っています。
もともとは今回取材させていただいた加藤さんが昔役場に勤めていた頃に"地元の特産品を作ろう"というプロジェクトを任されたことから始まり、「伝統」のある「へしこ」が特産品としてぴったりだと考え、近所の方たち五人で特産品研究グループを作り、美味しいへしこ作りの研究を始めました。
・へしことは・・・
この辺りで鎌倉時代から伝えられている鯖などの魚の糠漬けのことです。昔この辺りでは鯖が大量に採れました。しかし鯖は足がはやく、すぐに悪くなってしまいます。それを米ぬかで漬け、へしことして長く保存できるようにしました。昔の人が考え出した知恵ですね。2〜5月に漬けたものを冬の保存食として食べていたのです。
昔のへしこは塩と糠だけを使った味付けだったのですが、なぎさ会では調味料の配合などを細かく決めて、現代人の口に合った味付けを研究しています。その甲斐もあってなぎさ会のへしこを一度食べるとリピーターになる方が多いそうです。今まで大きく宣伝したことはないのに口コミでここまで多くの人に広まっていきました。
・へしこ作り
始めたばかりの頃は年間で約10000本の鯖を漬けて地元のスーパーマーケットなどで売り出していたそうです。それが今では45000本を越えています。なぎさ会では機械を使わずに全て手作業で魚を割っているそうです。腹を開いてワタを出し洗う、という作業を五人のメンバーの皆さんは今ではものすごい速さでできるそうで、一日5〜6時間の作業で一人1200〜1300本をさばきます。
その後その魚を大きなたるにつめて糠漬けにしていきます。一つのたるは一人が責任を持って漬けるようにしていて、一たるずつ責任者の名前がはってありました。
今は一年中出荷できるようにしているので、一年を通してずっと作業がある状態で、さらに工場の温度調節など漬けた後も色々大変です。
見せていただいた工場の周りは糠と魚の匂いがぷーんと漂っていました。福井出身の私はよくへしこを食べるのですが、今回は実際に作っている様子を見ることが出来てとても感動しました。年に45000本という大変な量を漬けるようになってもしっかりこだわりを持ってやっている姿が素敵でした。
・漁村の主婦女性が仕事をすること
昔は女の人はずっと家にいて、家の世話をすべきものと考えられていました。このような中でグループに参加し活動していくことに対して、初めは家族の理解を得るのはなかなか難しかったそうです。しかし少しずつ売り上げが増え利益が出てくるにつれ家の人も理解を持って送り出してくれるようになったし、何より自分たちが、小さくならずに堂々と仕事に出て行けるようになってきたそうです。
現金収入が自分のものとして入るようになってみんなが自分の置き場が持てるようになった。と加藤さんはおっしゃっていました。今は自分の口座も持つようになり自由に使えるお金もでてきて、このことによりそれぞれが女性としての地位というのを感じることが出来るようになったそうです。
また、家以外の場所に居場所が出来たのも皆さんの生活をより豊かなものにしました。加藤さんは外から嫁に来た身でさらに役場勤めをしていたので、このグループを作る前には近所に仲のよい友人もいなかったそうです。へしこ作りの楽しみはお菓子をつまみながら作業の合間にする世間話にもあるようですね。家にこもっているよりずっと楽しいストレス発散の場だそうです。
・今後のこと
後継者
せっかくがんばって作ったなぎさ会そしてなぎさ会のへしこの味。これをどう残していくかが一つの課題です。若い世代にうまく引き継いでいったりしているそうです。若い人たちにへしこの味をどうやって伝えていくか。これも伝統の味を残していく上で重要なことですね。私のようにへしこの時期が来ると「へしこを食べたい〜!!」と思えるような若者を増やしていくのが大事ですね。
知名度
福井県では有名なへしこですが全国的に見ると知名度はまだまだ低いです。これからもっと多くの人にへしこを知ってもらえれば「美浜町の特産品へしこ」はまだまだ伸びていくのではないかなぁ。と加藤さんです。
(取材日:2007年9月25日)
初めまして私は大阪に住んでいる三宅と申します。先程、鶴瓶のを見ました。いつか行きたいと思います。テレビで紹介された宮家さんのお店やオーロラや旅館などの住所、また他にも好い所が有れば教えて頂きたいです。宜しくお願い致します。 -ENT-
(家族に乾杯)を見まして特産のへしこ(なぎさ会の)注文しようと思い、調べても電話などが記されてないので教えて欲しいです。