そして、明日収穫というその日、さらなるハプニングが続きます。私が電動丸ノコで左手人差し指切断という事故を起こし、救急車で搬送され、緊急手術・入院したのです。段取りの分かる者が他にいないので、伝言を託し、手術室に入りました。全身麻酔・くっつくかどうかの保証のない6時間の手術。ICUでの4日間の絶対安静・寝たきり状態を経て、伝言と携帯電話のメールで段取りを説明し、収穫・出荷が仕切りなおされ、学生事務局、シニアの方が本当にがんばってくださり、第一次出荷ピークを乗りきりました。私は現場に行くことができませんでしたが、状況を伝え聞き、本当に大変だったろうと、申し訳なさともどかしさとで悶々としながら、感謝の気持ちでいっぱいの毎日を過ごしました。
今、続々と出荷先のお客様から、お礼の便りが届いています。嬉しいです。ぶどうそのものは、糖度のかなり高い甘くておいしいものになりましたが、粒の大きさやもったいない率など、課題は山積みです。もったいないぶどうは、捨てずに加工できるよう、今は真空保存していますが、商品開発も課題です。
振りかえると、たったの半年間ですが、その間に、本当にいろいろなことがありました。いま、病院のベッドで、この原稿を書いています。本当に、関係者の方々には感謝することばかり。助け合い、励まされ、楽しく、誇り高く、工夫しながら、農というものは、受け継がれていくのでしょう。今回のぶどう園継承と様々なハプニングから、身を持って経験させていただきました。今後も、この流れをつないでいきたいと思います。