小さな酪農家、農家が大きく豊かに生きる!!
〜CO2削減方式で飼育された牛でつくるチーズと
観光農家ネットワークの物語〜
旅館吉田屋 三原綾子
■日本の酪農はますますシビアに・・・
「小さな酪農家だからできること」
現在私の家では60頭近い乳牛を飼って生乳を出荷しています。北海道などと比べたら小規模ではありますが、広い畑に放牧場、眼下には民家がみわたせるとても自然豊かな牧場です。昭和36年ごろに祖父の代から始まった酪農は現在父が受け継ぎ、県下約190戸の酪農家の中で今年はなんと上位15位にもらえる優秀賞をいただけるほど高品質な牛乳を出荷しています。しかし、オーストラリアの大干ばつにより乾草は値が上がり、アメリカから輸入するとうもろこしや大豆といった飼料もガソリンの高騰で値段があがる・・・地球の環境問題が酪農にも深刻に影響し、その上オーストラリアとFTA締結が進むと、日本の酪農はいよいよ本当にシビアになってきます。そんな中で「もったいないビールかす」をものすごい手間と時間をかけて取り入れるなど父の工夫とこだわりを見てきました。だからこそ、「小さな酪農家だから創れる価値」を世界に、社会に提案し、日本の酪農のさきがけとなって楽しく豊かにやっていければどんなに面白いだろうと思うのです。
■CO2削減方式で牛を飼う!
そんな自然豊かなわが家の牧場で、牛を3頭飼い、飼育したいと思っています。ちなみに牛の名前はこいでぃ(野呂の島根大学4年小井戸さん)、あやこ(私、吉田屋 三原綾子)、まめ子(通称まめ子は11月から吉田屋と野呂で働く山口出身の村田枝里子さんで、とにかく明るく面白い、ちょっと自分に自信の足りない女の子です! 牛は、ナチュラルチーズに適した濃厚なミルクを出すアルプスの名牛「ブラウンスイス」。日本へは第二次世界大戦後、アメリカから輸入されました。乳量はホルスタインに比べて少なくチーズづくりに適している牛で、筋肉質の体と硬くて厚い蹄をもち、寒さ暑さに強く、「放牧」に高い適性を見せてくれます。通常、エサの採草は機械で行うため燃料を燃やしますが、放牧し勝手に草を食べるため、CO2削減に貢献!荒れた森や畑の整備にも期待できます。また、牛が草を食べ、糞を落とす事で肥料の代わりとなり、土壌のサイクルが生まれます。そんな循環ある環境にやさしく自然に近い酪農に挑戦しようと思います。
田舎の観光地「農家」のネットワーク化へ向けてそれだけでなく週末にはブラウンスイスの搾乳やチーズづくりの体験メニューを提供し、作ったチーズはお持ち帰りいただく、そんな田舎観光の仕組みを作りたいと思っています。グリーンツーリズムの「農家民泊施設」であれば、食品衛生法上の規制緩和が適用されたりと農家民泊への道もすぐそこ!そして「自然と共存する持続可能な経営と観光・教育を通じたネットワーク」を我が酪農だけでなく中四国でネットワーク化し、世界に提案していきたいと思います。
具体的には、各農家さんの光るところを以下の10条件をもとに若者たちがフォローアップし伸ばしながら育成していきます。
・自らの人生や体験を語れること
・収穫したものを食せる
・体験メニューがあること
・送迎が可能
・B&Bが可能
・ホームページがあること
・海外からの受け入れ
・家族で対応できる
・健康に配慮できること
・自然に配慮できること(CO2削減!)