もちろん、最初からそうなったわけではない。私たちは何箇所も地域を応援しているため、地域もこちらを選ぶように、こちらも段階に分けてステップを踏んでお付き合いをしており、まずは楠町でも、Cランクのイベントでのお付き合いが始まった。Cランクは失敗しても迷惑かけない範囲までのプロジェクトベース。Bランクとなれば、コストもかけ、付き合いも広げる。経営者募集で都会に呼びかけたり、取引先に声をかけたり、JALとの提携に繋げたり、こちらもいろんなことで声をかけ、人が集まるようにし、継続的に関われる方法を探る。そういう中で、Aランクの所有・経営が生まれる。倉庫を借りたり、森を買ったりして、地域の中で永遠に続くようなカタチでのコミュニティ参加を決意し、地域と持ち寄る。このようなステップに、そして、私たちのスピードに地域がついてきたというのは、初めてのことだった。
レゲエの二人には今、「面白チーム」という組織のリーダーをしてもらっている。この面白チームには、みかん娘、ネールアーティスト、牛飼いのハイジ、など多様な価値を持つ若者が集まる。事業はなんといっても結局は「人」なので、どう引っ張っていくか、この個性的なメンバーの中で勉強してもらいたいと思い、少し速いが、彼らをリーダーに大抜擢することにした。すると、彼らがメンバーにこう言った。 ユニティ:unity オリジナル:original ジャンプ:jump リアル:real エモーション:emotion この5つを持たないものは、このチームに入れない、と。
田舎と都会、年寄りと若者、貧乏と金持ち、様々なギャップや溝がどんどん広がり深まる中で「どう調和するか?」のコミュニティのルール作りの実践は、こんな風に遠慮なく広がろうとしている。楠町でも、彼ら自身が突きつけたこの条件で、若者文化と地域文化がどう協働するかの実験をすることになるだろうし、日本とシルクロードをつなぐ「感謝とお返し」ではウズベキスタンとたたらが、地域で広げる「もったいない」の輪など、私たちが仕掛けている「自分達の価値・ルールで勝負していくリーダー」をどれだけ育成できるかが鍵となりそうだ。
住み分けの社会じゃなく、両方の意見を2分の1でとって遅延する社会でもない、新しい価値を作る人がリーダーシップを取っていく地域へ。これがコミュニティに吸収されたとき、なんだか地域に新しいスピード感が生まれるような気がしている。
今年こそ、日本にも明るい漢字で年を越してほしい。これから始まる12ヶ月の私たち地域での挑戦が世相に反映できるなら、きっと、それが叶うと思う。「地域の新しいカタチは新しいルールから」、そんな創造的で、面白く、ちょっとシャレ気のある競争で、今年も地域をリードしていきたい。
最後になりましたが、皆様、明けましておめでとうございます。今年も暖かい応援と楽しい持ち寄りを、どうぞよろしくお願いいたします。