もったいないの輪を広げよう!
旅館吉田屋&食と農のインキュベーションのろNOLO 脇悠子
最近、「持続可能な」という言葉をよく耳にするようになった。私は、もったいないものをなくしていくことが持続可能な社会を作ることを可能にするのだと思う。テレビや新聞で耳にするニュースは、自給率39%、CO2排出量、原油価格高騰など、まるで脅されているかのような報道であり、このままでは日本にはモノがなくなり、日本人は生きていけなくなるのでは?と思ってしまう。しかし、よく考えてみると、どこかに必ずもったいないものがあるのだ。それをどうにかして活用しよう動き出すことで、もったいないをなくし、持続可能な社会ができるのではないだろうか。
では、そのもったいないをどう活かすか。私は今、虫食いや大きくなりすぎたなどの規格からはみ出した野菜を旅館で調理したり、クッキーなどに加工をしたりしている。使用済みのてんぷら油を捨てるのはもったいないし、環境にもよくないので、てんぷら油からBDFを作る。これは、ゴミを出さない点でも排出ガスの点でも環境にもやさしい。
農家さんと付き合っていくなかで、面白い発見があった。それは、もったいないは、恥ずかしい気持ちが強いということだ。
売れる野菜を作れなかったという気持ちから、売れる野菜を作れない=捨てる野菜をつくってしまった=恥ずかしいという負のスパイラルに陥っているのだ。虫も食べていない野菜や、どれも同じ形の野菜なんてあるわけない。もったいないはあっていい!それを捨てずに活かすこと=もったいないをなくすことで、持続可能な社会に一歩前進するのだ。そんなことを農家さんへも伝えていくことが必要だと感じている。
現在、農家を中四国でネットワークし、タッチパネル入力によるデータベースシステムを開発している。これが導入できれば、もったいない野菜情報を農家さんが自分たちで発信する仕組みができる。もったいない農作物と、それを必要とする加工所や女性起業家のマッチングを行うことが出来れば、もったいないでも誇りを持てるブランドに育てていけるはずだ。