

愛媛県農業指導士・ハウスミカン栽培農家 山崎章吉さんを訪ねました。
CSA(コミュニティ・サポーティッド・アグリカルチャー)という地域支援農業という考え方がありますが、買うことで応援し、さらに、労働力・加工開発の部分で消費者が応援していけると、持続可能な農業により貢献できるのでは、と感じました。
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ハウスみかんを栽培している。A重油を炊くから、CO2をどんどん出すほう。
10aあたり20k/年間 使う。ハウス栽培の中でも、バラに続いてよく炊く業種。
後ろめたいものを感じている。
高校生相手の講演に言ったときに、温暖化なのになぜアブラを炊くのかと聞かれてこの回答には困った。
産地としては生き残るためには周年供給が必要。
6、7,8月に温州みかんがなくなるから、そのときに温室ミカンが出てくる。
この辺では35年間定着してきた。夏の果物として、消費者にも定着してきた。
双海町は標高が300mあるから寒い。
ここも昔、全部みかんの産地だったけど、標高が高いからすっぱいみかんになる。
それであんまり売れず離農していった。
それを逆手にとったのが温室ミカンだった。たしかに標高が高いと高品質のものがつくれる。
愛媛県では新しい品種もあるが、どれを作っても満足いくものができない。
ここで生き残るためには、標高の高さを生かした温室ミカンしかなかった。
CO2削減という全体的な消費者の求めと、
個人的に百姓として残っていくためにはこれしかないという2つの板ばさみになっている。
どんどん炊いてCO2を出しているか、というとそうでもない
今、A重油は82円。昔は36円の問いがあった。
ガソリンと一緒に、A重油もばかに高くなっている
こうなってくると、温室ミカンというのも、経営的に限界じゃ。
結局燃料代で、純収益があがらないという事態が生じてきた。
上灘地区は、生産者がピークの半分いかなくなった、面積も半分いかなくなった。
その中で、現在している連中は、比較的年齢も若くて、高品質で反当収量が多く
どうにか食えるものが石にかじりついたように温室ミカンをやっているのが現状。
私が一番若くて58歳。
ただ、これが、愛媛県だけでなく、全国的にそう。
CO2ということだけで考えると、10年前に比べると、面積が減っているから、全体では減ってきているけど、ただ、それは言い逃れ。われわれとしても、できる限りの省エネをしていかないといけない。
うちのほうでやったサンドイッチ方式。
フィルムとフィルムの間にネットを入れて、空気の層を作ると、25%省エネができる。
愛媛県でも省エネ事業として、補助事業に組み入れてもらって、半額補助が出るようになった。
過去3年間、みんなもサンドイッチにしたり、保温材を入れたりして、省エネの努力はしている
これは県の単独事業。そういうこともしてくれた。
農家自身も、やっている。うちの中で、どれが一番保温力があるかも実験した。
発泡スチロールの5mm幅くらいのが一番、安くて保温力がある。
お金をかけない省エネを目標にした
ビニルも埋め立てしていたビニルの廃材(古材)をもう一回再利用するというのがうちのテーマ。
昔の塩化ビニルと違って、PO(ポリオレフィン)系はやぶれないし汚れない。
この実証も、今から9年前、照度試験で、光の透過量が落ちないということが実証された。
塩ビは毎年トラックに積んで捨てて産廃処理していたが、POは、3年間使った古いやつをはずしてもう一回使う。今度はサイド面に。新品を買うのが、1年に1回から、3〜5年に1回でよくなった。
今取り組んでいることは、冬のハウスミカン。これはA重油を使わない。
普通のハウスがある、そこに、梅雨明けたら、ビニルをかぶせる
水分のコントロールでめっちゃおいしい味に仕上げる。
12月1月に仕上げて。これだったら重油を炊かないから二酸化炭素はでない。
古材を勝つ様子売れば少しでも産廃にならない。
百姓は売ってなんぼ。ハウスミカンほどじゃないけど、売って採算が会うくらいの収益になっている。
販売は、愛媛中央JAから東京に向けて出荷される。
道後物語というブランド名で、一個一個和紙に包み、去年は、2kg5250円だった。
めっちゃ高い。今年は表年で安いけど。
安い理由が、東京大阪中心にこういうものが行くが、
東京神田なんか、集中していくから、在庫ができてたまっとる。
生産調整しないから、業者の倉庫で腐っている。それが現実。そうなると荷が動かなくなる。
みかんの生産量は減っているが、消費のほうが減っている。
昔、昭和30年頃1人が30kg/年食べていた。今は10kgないかも。
課題は赤ちゃん肌。ワシが名づけたんやけどやわらかいから表面に傷がつきやすい。でも、冬場だからすぐには腐らない。。JAの中では規格外で廃棄処分になるこんまい玉は、規格外だからと売ってもらえない。ワシ自身もどう売ろうか考えている。
赤ちゃん肌のみかん、あげたらめちゃ喜んでもらえるけど、規格外は売り場がない。2Sより小さいヤツは全部ジュースになるけど、1コンテナが原材料としては100円。こういう規格外品をどうするか
今のところあるのは、直売所。置いてみるけど、安い売りあいっこで、
農家は、安くてもいいから残らないほうがいい。値下げてもいいから安くしてくれやと売りたがるから。
昔は、農業は地域内で助け合ってやっていた
いま、定年退職・都会の人 誰でもいいから呼び込もうとしているけど、
就農希望者はあまりにも無知で憧れで入って、退職金半分使ったとかでこのままではなくなる、と思って離れていく。スーパーの値段を考えてくるから、農業ってものすごく儲かると思っている。
やるといってきて、リタイヤするのが何人もおる。
県のほうにも責任を持ってやるんならいいけど、といつも言うけど、転勤もあって責任は持てない。
1人や2人ならいい。うちで面倒見れるが、何人もになったら、できなくなる。鎌の持ち方から教えないといけないんだから。
限界集落じゃないけど、田舎だから村おこしとか、蛍祭りとかやってきた。今になって、悩んだって答えはでない。今現在、自分にできることをしようとやっている。それで少しでもお役に立てればいいのかなと。
今のハウスミカン農家にとって、なにが必要か。みんなでやってみて、データを公開する。少しでも役に立ったらいいなと。
反当収入、7トン取りでミカンをつくっている。JA平均が4.8トン。みかんはキロ売りだから、ものすごい違いになる。マニュアルも作って、公開して、成績も上げてきた。それなら、アブラが80円になっても何とかしていける。
できることは、ハウスミカンで、現場でやって公開していく。来るものは拒まず、去るものは追わず。
施設果樹という分野で、今何をしなければならないのか。それを考えてやっていく。
お願いしたいことは、学生さんが相手なら、学生さんに農家の体験を本気でやってほしい。
理由は、4年制大学で、営農指導員がJAに入ってきたけど、使い物にならない。
JAも今は4年生大学出しかほとんど取らない。でも、農学部と言っても実習なんてほとんどない。講義で、先生がしゃべったことくらい。どうしてそうなるのかの理屈がわからない。現場に出たら何にもできない。講義だけでは使えない。うちの農学部出ているのが営農指導員で入ったけど、2人ともリタイヤした。ついていけなかった。かわいそうだった。
大学時代に、本気で農家と接すれば、農家と接する中で教えてもらえる。労働者ではいけない。農家を訪ねたり、先進農家を訪ねたり、本気で農家と農業に体当たりでやってほしい。農業関係に将来就職を、と考えている人はそういうことを望みたい。
農地はいくらでもある。忙しいときに応援いにく体制ができればいい。
シルバーはあるけど、ここは難しい。怪我や傾斜地の問題で。若い人の力がいる。
農業新聞をみて、このブログにやってきました。
感動してます。
でも、楽しそう!!
会社で毎日伝票に追われて、残業残業で
それも、虫取りとたぶん、どこか同じかも。
農業というと、みんな草取りがたいへんとか、こういうこまめな作業が、と聞くけれど・・そしてそれはそれで大変だと思うけど、
毎日ぎゅうぎゅう電車につめこまれて、会社では時間に追われて、クーラーでからだは冷えるし、暖房で肌は乾燥するし。最近は残業代もへらされたりして。
だから、最近とっても農業に興味がある。
外で思い切り、からだ動かしてみたいよ〜!!
すぐにへたれるかなあ。
屁理屈ばかりの退職待ちの上司より、みかんのおじいちゃんのほうがずっと魅力的だと思います。
がんばってください。