

愛媛県農業指導士・ハウスミカン栽培農家 山崎章吉さんを訪ねました。
CSA(コミュニティ・サポーティッド・アグリカルチャー)という地域支援農業という考え方がありますが、買うことで応援し、さらに、労働力・加工開発の部分で消費者が応援していけると、持続可能な農業により貢献できるのでは、と感じました。
@@@
ハウスみかんを栽培している。A重油を炊くから、CO2をどんどん出すほう。
10aあたり20k/年間 使う。ハウス栽培の中でも、バラに続いてよく炊く業種。
後ろめたいものを感じている。
高校生相手の講演に言ったときに、温暖化なのになぜアブラを炊くのかと聞かれてこの回答には困った。
産地としては生き残るためには周年供給が必要。
6、7,8月に温州みかんがなくなるから、そのときに温室ミカンが出てくる。
この辺では35年間定着してきた。夏の果物として、消費者にも定着してきた。
双海町は標高が300mあるから寒い。
ここも昔、全部みかんの産地だったけど、標高が高いからすっぱいみかんになる。
それであんまり売れず離農していった。
それを逆手にとったのが温室ミカンだった。たしかに標高が高いと高品質のものがつくれる。
愛媛県では新しい品種もあるが、どれを作っても満足いくものができない。
ここで生き残るためには、標高の高さを生かした温室ミカンしかなかった。
CO2削減という全体的な消費者の求めと、
個人的に百姓として残っていくためにはこれしかないという2つの板ばさみになっている。
どんどん炊いてCO2を出しているか、というとそうでもない
今、A重油は82円。昔は36円の問いがあった。
ガソリンと一緒に、A重油もばかに高くなっている
こうなってくると、温室ミカンというのも、経営的に限界じゃ。
結局燃料代で、純収益があがらないという事態が生じてきた。
上灘地区は、生産者がピークの半分いかなくなった、面積も半分いかなくなった。
その中で、現在している連中は、比較的年齢も若くて、高品質で反当収量が多く
どうにか食えるものが石にかじりついたように温室ミカンをやっているのが現状。
私が一番若くて58歳。
ただ、これが、愛媛県だけでなく、全国的にそう。
CO2ということだけで考えると、10年前に比べると、面積が減っているから、全体では減ってきているけど、ただ、それは言い逃れ。われわれとしても、できる限りの省エネをしていかないといけない。
うちのほうでやったサンドイッチ方式。
フィルムとフィルムの間にネットを入れて、空気の層を作ると、25%省エネができる。
愛媛県でも省エネ事業として、補助事業に組み入れてもらって、半額補助が出るようになった。
過去3年間、みんなもサンドイッチにしたり、保温材を入れたりして、省エネの努力はしている
これは県の単独事業。そういうこともしてくれた。
農家自身も、やっている。うちの中で、どれが一番保温力があるかも実験した。
発泡スチロールの5mm幅くらいのが一番、安くて保温力がある。
お金をかけない省エネを目標にした
ビニルも埋め立てしていたビニルの廃材(古材)をもう一回再利用するというのがうちのテーマ。
昔の塩化ビニルと違って、PO(ポリオレフィン)系はやぶれないし汚れない。
この実証も、今から9年前、照度試験で、光の透過量が落ちないということが実証された。
塩ビは毎年トラックに積んで捨てて産廃処理していたが、POは、3年間使った古いやつをはずしてもう一回使う。今度はサイド面に。新品を買うのが、1年に1回から、3〜5年に1回でよくなった。
今取り組んでいることは、冬のハウスミカン。これはA重油を使わない。
普通のハウスがある、そこに、梅雨明けたら、ビニルをかぶせる
水分のコントロールでめっちゃおいしい味に仕上げる。
12月1月に仕上げて。これだったら重油を炊かないから二酸化炭素はでない。
古材を勝つ様子売れば少しでも産廃にならない。
百姓は売ってなんぼ。ハウスミカンほどじゃないけど、売って採算が会うくらいの収益になっている。
販売は、愛媛中央JAから東京に向けて出荷される。
道後物語というブランド名で、一個一個和紙に包み、去年は、2kg5250円だった。
めっちゃ高い。今年は表年で安いけど。
安い理由が、東京大阪中心にこういうものが行くが、
東京神田なんか、集中していくから、在庫ができてたまっとる。
生産調整しないから、業者の倉庫で腐っている。それが現実。そうなると荷が動かなくなる。
みかんの生産量は減っているが、消費のほうが減っている。
昔、昭和30年頃1人が30kg/年食べていた。今は10kgないかも。
課題は赤ちゃん肌。ワシが名づけたんやけどやわらかいから表面に傷がつきやすい。でも、冬場だからすぐには腐らない。。JAの中では規格外で廃棄処分になるこんまい玉は、規格外だからと売ってもらえない。ワシ自身もどう売ろうか考えている。
赤ちゃん肌のみかん、あげたらめちゃ喜んでもらえるけど、規格外は売り場がない。2Sより小さいヤツは全部ジュースになるけど、1コンテナが原材料としては100円。こういう規格外品をどうするか
今のところあるのは、直売所。置いてみるけど、安い売りあいっこで、
農家は、安くてもいいから残らないほうがいい。値下げてもいいから安くしてくれやと売りたがるから。
昔は、農業は地域内で助け合ってやっていた
いま、定年退職・都会の人 誰でもいいから呼び込もうとしているけど、
就農希望者はあまりにも無知で憧れで入って、退職金半分使ったとかでこのままではなくなる、と思って離れていく。スーパーの値段を考えてくるから、農業ってものすごく儲かると思っている。
やるといってきて、リタイヤするのが何人もおる。
県のほうにも責任を持ってやるんならいいけど、といつも言うけど、転勤もあって責任は持てない。
1人や2人ならいい。うちで面倒見れるが、何人もになったら、できなくなる。鎌の持ち方から教えないといけないんだから。
限界集落じゃないけど、田舎だから村おこしとか、蛍祭りとかやってきた。今になって、悩んだって答えはでない。今現在、自分にできることをしようとやっている。それで少しでもお役に立てればいいのかなと。
今のハウスミカン農家にとって、なにが必要か。みんなでやってみて、データを公開する。少しでも役に立ったらいいなと。
反当収入、7トン取りでミカンをつくっている。JA平均が4.8トン。みかんはキロ売りだから、ものすごい違いになる。マニュアルも作って、公開して、成績も上げてきた。それなら、アブラが80円になっても何とかしていける。
できることは、ハウスミカンで、現場でやって公開していく。来るものは拒まず、去るものは追わず。
施設果樹という分野で、今何をしなければならないのか。それを考えてやっていく。
お願いしたいことは、学生さんが相手なら、学生さんに農家の体験を本気でやってほしい。
理由は、4年制大学で、営農指導員がJAに入ってきたけど、使い物にならない。
JAも今は4年生大学出しかほとんど取らない。でも、農学部と言っても実習なんてほとんどない。講義で、先生がしゃべったことくらい。どうしてそうなるのかの理屈がわからない。現場に出たら何にもできない。講義だけでは使えない。うちの農学部出ているのが営農指導員で入ったけど、2人ともリタイヤした。ついていけなかった。かわいそうだった。
大学時代に、本気で農家と接すれば、農家と接する中で教えてもらえる。労働者ではいけない。農家を訪ねたり、先進農家を訪ねたり、本気で農家と農業に体当たりでやってほしい。農業関係に将来就職を、と考えている人はそういうことを望みたい。
農地はいくらでもある。忙しいときに応援いにく体制ができればいい。
シルバーはあるけど、ここは難しい。怪我や傾斜地の問題で。若い人の力がいる。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
また、CSAという取り組みもある。これは、ターゲットを絞って本当に必要な量だけの農作物を作る仕組みだ。たとえば、1アールの畑から取れる蕎麦はなんと約30人分。計算すると、どの面積でどの量作ればという予測は立つ。現在の農家さんは、あるだけの畑にあるだけの種をまいて育て、できたものを出荷しているのが現状だ。CSAが広がれば、規格があるからより多く作らないといけないというこのジレンマから、農家さんを救うモデルになるのではないかと考える。
そんなわけで、出来るだけ多くの方に、積極的にもったいないを活かすことに関心を持ってほしいと願う。もったいないへの貢献度を目に見える形で表すポイントシステムも考えたい。どこまで広がるか?が目に見えたり、ブログで発信したり、もったいないを活用したらお返しに何かを交換できたら面白い。感謝とお返しのもったいないの輪。そんな輪を、広げたい。
田舎とつながるバーチャル村で「感謝とお返し」のネットワークを!
〜CSAで田舎とシェアー、バーチャル農民になろう!!
CSAとは、Community Supported Agricultureの略で、「地域が支える農業」という意味です。ヨーロッパで始まった動きですが、都会と田舎をつなぐ「バーチャル村」をひとつのコミュニティとし、都会の人も農民となって農業を支えるしくみに参加する方法が作れないだろうか。そんなことを、昨年12月18日に東京恵比寿のアサンテサーナカフェで開かれた田舎起業セミナーで呼ばれた山根多恵が提案しました。なんとそれが、大好評!!30名近くいた参加者のうち、7名の都会人がバーチャル農民として、参加を表明してくれました。
そこで、PA誌をご覧のみなさんにも、【バーチャル村「CSAそば農民」構想】を、提案します!是非、多くの方からの参加表明をお待ちしています。
食料自給率39%の日本。東京では日常生活の中で土に触れる機会がほとんどなく、地方や世界中から流通した食品が、デパ地下やコンビニに整然と並んでいます。依存度100%のアンバランスな状況で災害が都市を襲い、流通網が遮断されたらどうなるでしょう?一切、食料が届かず完全に孤立するのが現実です。食べ物を確保し、生き延びるためには農業を営む田舎とのつながりが命綱。そんな危機感を募らせている方もきっといらっしゃるでしょう。
そこで、都会に住みながらもいざというとき「ノアの箱舟」に乗るために、田舎からの提案です。バーチャル村に参加し、CSAの精神で田舎の農とつながりませんか?
都会の人が、土のにおいがするお米や野菜を購入したり、お中元やお歳暮にそのコミュニティのものを利用するだけでなく、農家や地域の問題解決も一緒に考え、行動します。農家と日々、苦労をシェアーすることで、いざというときはその信頼関係によって田舎に支えられます。一方、田舎では、前もって農作物を買ってもらえる目星がつけば、作り手の売れ残りリスクが減少して農業を継続することができますし、興味を持ったひとは後継農業をすることになります。相互を結びつけるのは、感謝とお返しの気持ちです。
●バーチャル村の「CSAそば農民」募集要項
・会費:15,000円/年
・バーチャル農民は、1アール(10m×10m)を支えます。
・CSAしてもらえる品目:蕎麦
●参加したら、どうなるの?
・バーチャル村のウェブサイト上で、地元のおじいちゃん、おばあちゃん、若者達と同じコミュニティに入れます。
・1アールの畑で何が起きているか、ブログでお知らせします。
・草が生えている、耕運の時期だ、種まきの時期だ、収穫だ、などなど、労働力が必要な時に呼びかけます。
・参加者は例えば、旅行を兼ねてぶどうの収穫を手伝った後、旅館に宿泊。規格外のもったいない野菜を使った料理を味わい、翌日は世界遺産・石見銀山を脅かす竹の伐採作業に参加する。そんな企画も可能です。
・都会と田舎が感謝とお返しの気持ちでつながることが目的です。
●参加申し込み
名前・年齢・性別・住所・メールアドレス・携帯電話番号・バーチャル農民への志望動機を記入の上、yoshidaya@lets.gr.jp までメールにてご連絡ください。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
前向きな連携は人財持ちに、
そして地域の財(タカラ)に
WWB/ジャパン 奥谷京子
■20名のメンターが一同に会す
昨年12月はじめ、島根県大田市温泉津の旅館吉田屋において、1泊2日で会合を開いた。日ごろお世話になっているメンター(主に女性起業家)が北海道から福岡まで、約20名集まった。長年一堂に会したこのような集まりを持ちたいと思いつつ、実は場所とタイミングとがなかなか合わず、今回その思いがついに叶った。
1つはメンターと呼ばれる方々は経験を重ね、次の段階へステップアップしていこうという人たちなので、自分ががむしゃらに働かなくても他のスタッフに店番などを頼みながら外に出られる環境が作れていること、そして、何か次に自分たちで動いて行きたいという心を持ち合わせていること、さらに、それぞれの地域で思っている意識を惜しみなく共有し、また他の地域のことを学んで持ち帰って還元する気持ちがあること、そのようなメンバーに恵まれていたことが、今回うまく集まれた理由ではないかと分析する。
■連携とは簡単に言えるが・・・
都市と田舎の連携、隣県との地域連携、省庁間を越えた連携など、最近「連携」という言葉をよく耳にする。
たとえば、お金にしても小さい金額を方々にばら撒くという形よりもまとまって何か大きいことをするのも悪くないという考え方も出てきた。確かに農業の現場などを回っていると、「農村女性の起業講座」ということで県内あちこちの管内で講師を呼んで、心構えや衛生許可の話を1回聞き、漬物の講習をして終わるというパターン化したものが目立つ。しかし「明後日内装業者が入るんでこれからどうしたらいいでしょう?」という人と「余力でお小遣いが出来たら嬉しい」と思って夢を描き始めて何を売るのかもまだ決まっていない人とを一緒に集めて学ぶ場を開いてもなかなか成果があがらないのである。そういう意味では、これから始める人のコース、開業直前の人のコース、開業した後もさらに販路拡大に向けて取り組む人のコースなど、地域で限定するのではなくて、その人たちのレベルで区切るというやり方もあるのではないかと思うことがある。ここに知恵を出し、そのレベルの人たちを集めて、底上げをするようになったときに、その県内の指導者たちは一丸となるし、また来た人たちも同じ境遇にある人たちと共に励ましあう、これは二つの連携が同時に生まれるのではないだろうか。さらにこれを農業者というところだけに限定せずに「食」という枠にはめなおして一般の人たちをも結び付けられたら、レストラン経営者と農産物生産者との連携など、新たな可能性も生まれる。
が、残念ながら、自分の範囲を超えたところまで広げるのはなかなか難しい。一般の人まで広げると何の講座がわからなくなる、農業者の支援にならないのではないか、他地域の人を巻き込むと自分のところの商品が売れなくなる、地元にお金が落ちなくなる、など、不安が増長するとより地域・仲間の中で固まっていこうという傾向が強くなる。本当は他を入れると自分が弱くなるというのは、そもそもその商品力や自分たちの販売の努力などがきちんとなされていたのか、ということを問いただされることになる。昔はこれほど情報や物流が発達していなかったので他地域のことも見えなかったかもしれないが、今はネット検索してお取り寄せすれば比較が出来てしまうから手は抜けない。むろん、情報自体を封鎖することなども考えられない。
■"前向き"連携に何が必要なのか
「共生はときに共死もあるのよ」と先日の研修会で、いつもWWBジャパンのスクールでマーケティングの講師を担当してくださる不破さんがおっしゃっていた。ネットワークだ、連携だ、といって、誰とでも組んだらいいということではなく、共倒れも仲たがえも覚悟の上での繋がりなのだ、と。恋愛や結婚ではないが、「この人とだったらどんなに貧乏になっても死んでもかまわないっ!」と思えるくらい惚れ込めるものというのが何なのか、それを考えたときにキーワードが思い浮かぶだろう。
1つは尊重。どちらかがどちらかを言いなりにさせるとか、頼りにするということではなく、どちらもが良いところを引き出し合えるかどうか。そしてリスクと心の底からの信頼。一方の手柄、他方の負荷ではなくて、最近私たちのグループの合言葉にもなっている「感謝とお返しの気持ち」を持ちつつ、一緒に体も頭も動かしていけるかどうか。そして素直に喜び合えること。「評価」というと悪いことを指摘しあうイメージが先行するが、まずは「やったぁ!」とハイタッチできる常にポジティブでいられる間柄かどうか、その上でもっと改善できることをお互いにストレートに言い合えるか、そして最後に一人一人が自分の居場所をチームと思えるかどうか、これが条件だと考える。
連携がうまく行っているところは、来るもの拒まず去るもの追わず、通気性のよさを感じる。そしてその団体や地域のファンに取り込んでしまえば、一度遠方から呼んだ講師への投資も決して無駄ではないと振り返ればわかる。販路開拓など、自分たちの力だけではなしえなかった結果があとからついてきている。このような前向きな連携が広がっていけば、大きなうねりを作れる気がして、2008年はメンターのいる地域で動きたい人たちとこの連携を実験していきたいと思っている。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
もったいないの輪を広げよう!
旅館吉田屋&食と農のインキュベーションのろNOLO 脇悠子
最近、「持続可能な」という言葉をよく耳にするようになった。私は、もったいないものをなくしていくことが持続可能な社会を作ることを可能にするのだと思う。テレビや新聞で耳にするニュースは、自給率39%、CO2排出量、原油価格高騰など、まるで脅されているかのような報道であり、このままでは日本にはモノがなくなり、日本人は生きていけなくなるのでは?と思ってしまう。しかし、よく考えてみると、どこかに必ずもったいないものがあるのだ。それをどうにかして活用しよう動き出すことで、もったいないをなくし、持続可能な社会ができるのではないだろうか。
では、そのもったいないをどう活かすか。私は今、虫食いや大きくなりすぎたなどの規格からはみ出した野菜を旅館で調理したり、クッキーなどに加工をしたりしている。使用済みのてんぷら油を捨てるのはもったいないし、環境にもよくないので、てんぷら油からBDFを作る。これは、ゴミを出さない点でも排出ガスの点でも環境にもやさしい。
農家さんと付き合っていくなかで、面白い発見があった。それは、もったいないは、恥ずかしい気持ちが強いということだ。
売れる野菜を作れなかったという気持ちから、売れる野菜を作れない=捨てる野菜をつくってしまった=恥ずかしいという負のスパイラルに陥っているのだ。虫も食べていない野菜や、どれも同じ形の野菜なんてあるわけない。もったいないはあっていい!それを捨てずに活かすこと=もったいないをなくすことで、持続可能な社会に一歩前進するのだ。そんなことを農家さんへも伝えていくことが必要だと感じている。
現在、農家を中四国でネットワークし、タッチパネル入力によるデータベースシステムを開発している。これが導入できれば、もったいない野菜情報を農家さんが自分たちで発信する仕組みができる。もったいない農作物と、それを必要とする加工所や女性起業家のマッチングを行うことが出来れば、もったいないでも誇りを持てるブランドに育てていけるはずだ。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
ぶどう園をフィールドとして活かす
面白チーム 学生耕作隊ぶどう園担当 市位洋平
学生耕作隊では、農家さんへの援農活動のほか、農地保全活動も行っています。自分はその中でも、山口平川のぶどう園をフィールドとし、その土地や作物を活かした活動をしています。このぶどう園、元々は地元の老夫婦が管理されていたものでしたが、ご高齢のためリタイアされ、学生耕作隊に管理を依頼されたという経緯があります。そして、一年の管理作業を通して、イノシシに襲撃されてぶどうが食べられたりといったハプニングもありましたが、ぶどうは見事に収穫されました。
収穫時のにぎわいも落ち着いた今では、年明けに向けての草刈や、ビニールテントの撤去などを行っています。これから春にかけてさらに整枝や剪定といった作業も出てきます。
さて、今年の収穫が無事終わったといっても、まだまだ自分もぶどう園もスタートラインに立ったばかりで、これからに向けて現場も私の頭の中も試行錯誤の毎日です。そして、今一番の考えどころが、ぶどう園そのものの活かし方です。収穫されたぶどうはそのままでも良し、加工しても良しの優等生なのですが、それらをどううまく演出し、発信していくのかを考える必要があります。その一つとして、このぶどう園に関わっている様々な人たちの思いを発信し、それらをぶどうや、その加工品などに付加価値として付与できればと思っています。また、ぶどう園は山口大学や表通りからも非常に近く、車なら5分、自転車でも10分とかからずに行くことが出来ます。この利便性も活かし、ぶどう園を、農業や自然が好きな人たちにとっての隠れ家兼ふれあいの場にできるよう、うまくプロデュースしていきたいと考えています。
まだまだ始まったばかりのぶどう園ですが、今後も様々な人たちの思いと共に、活動を続けていきますので、温かい目で見守ってください。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
大島のみかん畑からこんにちは
〜みかん農家のおばあちゃんの応援からはじまって〜
面白チーム みかん娘のとりこ 服部久美子
面白チーム・みかん娘のとりこ。これが今の私の肩書きです。
私は、昨年12月1日の収穫作業から、山口県周防大島にあるみかん農園の管理に携わっています。このみかん農園は、山口県大島青年の家の駐車場から伸びる急坂をひぃふぅ言いながら上ったところにあります。岬の先端に位置しているので、みかんたちは夜明けから日暮れまでたっぷりと太陽の光を浴びることができます。さらに農家さんの愛情を一身に受けて育った、オレンジ色に輝く宝石のようなみかん!その農園を40年管理してこられたみかん農家のおばあちゃんの応援から、私たちみかんチームの活動ははじまりました。
まず今年は、この美味しいみかんを宣伝し、実際に皆様の手元にお届けすることで多くの方にこのみかんを知ってもらおうと思っています。普段お店に並んでいる、水で洗ってワックスをかけてつやつやさせているみかんじゃない、もぎたてのみかんです。皮が少し黒くなっていたり、玉が小さかったりするみかんでも、こんなにおいしい。そんな『もったいないみかん』のおいしさを知ってほしい、そう思います。
2008年は、実際に草刈りや剪定、摘果等の農園管理もやっていきながら、このフィールドを生かし、その作業をベースにしたイベント等をやろうと今からわくわくしています。
子どもから大人までが、肌で農業のよろこびを感じる素敵な農園を目指して...みかん娘、今日も参ります!
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
旅館吉田屋の若女将の三原綾子さんがCO2削減方式で牛を飼うという提案をされました。このプランと協力して、この牛のお乳と私たちのブルーベリーでチーズやヨーグルト、ジェラートなどの乳製品を作ったら、おもしろいし、とびきりおいしいものができるのではないかと思っています。いや、できます。私はおいしいものが大好き、食べることも大好きです。心も体も満たされて幸せになります。生きるパワーがむくむく湧いてきます。面白チームは、幸せを届けることも大切な使命だと思っています。
幸せを感じる、元気になるというと...私は、東出雲町の農家さんのところへもったいない野菜の集荷に行くとすこぶる元気に、最高に幸せになります。もったいない野菜とは、虫にかじられていたり、おかしな形をしていたり、作りすぎて余ってしまった野菜達のことです。誰にも食べられることなく、腐ってしまったり、捨てられてしまったり。農家さん達が大切に、我が子のようにかわいがって育てた新鮮でおいしい野菜なのに、そんなの悲しいし、寂しいし、もったいない。
こんなもったいない野菜を旅館吉田屋では、農家さんから買い取って、おいしく料理してお客さんに食べてもらっています。
農家さんも、もったいない野菜達も、お客さんも、私たちもみんな幸せ。
農家さん達は、もったいない野菜が必要とされ、本当に嬉しそうです。自分の育てた野菜に自信を持っています。笑顔が輝いています。その笑顔を見ているだけで、自分も頑張りたいと自然に思います。こんなおばあちゃんになりたいです。このもったいない野菜の活用も地球に優しい活動のひとつです。
地球のために出来ること。自分の周りを見渡せばころころ、ころころ転がっています。まずは、簡単なこと、楽しくできることから始めてみよう。楽しんでやることが大切。
さぁ、今からみんなおもしろ隊員です。みんなみんなで、よーい、どん!
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
楽しく簡単にできることから始めよう!
面白チーム NOLO・チーズ担当 村田枝里子
おもしろおかしく、地球に優しく、CO2を削減するために、日々活動している「面白チーム」の一員の村田です。面白チームは強い絆で結ばれ、かつ、競い合いながらそれぞれのフィールドでファイトしています。私は、島根県の奥出雲町にあるNOLOと大田市温泉津にある旅館吉田屋からおもしろいことを発信していきます。やる気満々です。
NOLOの山の頂上に農場があります。今、そこにブルーベリーを植えています。何もない茶色い畑にブルーベリーを植える穴をスコップで掘り、一本一本愛情をたっぷり注ぎながら植え付けをしています。
田舎の山のてっぺんに、あらまあ!びっくり!!ブルーベリー農場が出現です!もう、それだけでおもしろい!!ブルーベリーを元気いっぱい、緑いっぱいに育て、おいしいおいしい実をたわわに実らせる。ブルーベリーが太陽をぐんぐん浴びて光合成、CO2吸収、酸素放出!地球に優しい!これが、私の面白チームの隊員としての第一歩です。
これから、NOLOのブルーベリー農場でどんなおもしろいことをしようか、どんな地球に優しいことをしようかを考え、アンテナを四方八方にはり、勉強している状態です。可能性は無限大です。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
もちろん、最初からそうなったわけではない。私たちは何箇所も地域を応援しているため、地域もこちらを選ぶように、こちらも段階に分けてステップを踏んでお付き合いをしており、まずは楠町でも、Cランクのイベントでのお付き合いが始まった。Cランクは失敗しても迷惑かけない範囲までのプロジェクトベース。Bランクとなれば、コストもかけ、付き合いも広げる。経営者募集で都会に呼びかけたり、取引先に声をかけたり、JALとの提携に繋げたり、こちらもいろんなことで声をかけ、人が集まるようにし、継続的に関われる方法を探る。そういう中で、Aランクの所有・経営が生まれる。倉庫を借りたり、森を買ったりして、地域の中で永遠に続くようなカタチでのコミュニティ参加を決意し、地域と持ち寄る。このようなステップに、そして、私たちのスピードに地域がついてきたというのは、初めてのことだった。
レゲエの二人には今、「面白チーム」という組織のリーダーをしてもらっている。この面白チームには、みかん娘、ネールアーティスト、牛飼いのハイジ、など多様な価値を持つ若者が集まる。事業はなんといっても結局は「人」なので、どう引っ張っていくか、この個性的なメンバーの中で勉強してもらいたいと思い、少し速いが、彼らをリーダーに大抜擢することにした。すると、彼らがメンバーにこう言った。 ユニティ:unity オリジナル:original ジャンプ:jump リアル:real エモーション:emotion この5つを持たないものは、このチームに入れない、と。
田舎と都会、年寄りと若者、貧乏と金持ち、様々なギャップや溝がどんどん広がり深まる中で「どう調和するか?」のコミュニティのルール作りの実践は、こんな風に遠慮なく広がろうとしている。楠町でも、彼ら自身が突きつけたこの条件で、若者文化と地域文化がどう協働するかの実験をすることになるだろうし、日本とシルクロードをつなぐ「感謝とお返し」ではウズベキスタンとたたらが、地域で広げる「もったいない」の輪など、私たちが仕掛けている「自分達の価値・ルールで勝負していくリーダー」をどれだけ育成できるかが鍵となりそうだ。
住み分けの社会じゃなく、両方の意見を2分の1でとって遅延する社会でもない、新しい価値を作る人がリーダーシップを取っていく地域へ。これがコミュニティに吸収されたとき、なんだか地域に新しいスピード感が生まれるような気がしている。
今年こそ、日本にも明るい漢字で年を越してほしい。これから始まる12ヶ月の私たち地域での挑戦が世相に反映できるなら、きっと、それが叶うと思う。「地域の新しいカタチは新しいルールから」、そんな創造的で、面白く、ちょっとシャレ気のある競争で、今年も地域をリードしていきたい。
最後になりましたが、皆様、明けましておめでとうございます。今年も暖かい応援と楽しい持ち寄りを、どうぞよろしくお願いいたします。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
提言−時代のスタイル
地域の新しいカタチは新しいルールから
山根 多恵
「偽(いつわり)」という漢字で締めくくった日本。私たちは?というと、「継」だったかな、と思う。片岡先生は、いろいろな会社を教え子にすべて引き継いだ。地域で畑や森、旅館、食、教育の現場などの危機的なフィールドも継承。先生が買われたり創られたりし、フィールド部隊の私たちが「後継を」という声に次々と応えた。そして生まれた仕事は人から人へ、引き継がれた。そんな後継者の私たちの1年はあっという間に過ぎた。
年の瀬の、山口でのお話。宇部市楠町にて、20町歩以上の土地を先生が買われ、若者が管理することが決まった。とにかく広く、まだ境界線もわからない土地には10町歩の茶畑ほか、森林、荒地などがある。そこで、「へぇ〜〜!」と思う面白い出来事が起こった。
ここを管理する若者は只者ではない。身長180センチ以上もあるレゲエ歌手の2人を茶畑の経営者候補とした。この森で子どもも大人も自由に活発に遊べる場所づくりをしたいと張りきる金色や茶色髪の兄ちゃんだ。それをコミュニティが受け入れた。若者がきてくれることがいいことだとみんな気付き、村が、地権者が、行政が、彼らをコミュニティの子どもたちとして受け入れてくれたのだ。
今まで地域で活動してきて、既存のコミュニティの受け入れ方にはいくつかのパターンがあると感じていた。新しいことはNo thank you!の村八分型。ニューな存在は、古いやり方に飲み込まれ同化するか、その場がいたたまれず若者は去っていく。一方、お互いが独自路線を取る方法もある。村は村で今までと変わらない古いルールで、新しいものは新しいルールでの共存型だ。2つとも互いに否定はしないが、何かが絡み合って生まれる改革のような熱さは、これらの地域では起こりにくい。そして、残念ながら旅館吉田屋がある地域は、2番目の地域でしかない。
楠町は、そのどちらでもなかった。結論の出し方がまず違った。古い形を残そうとする人々が取る全員一致という手法ではなく、なんと、多数決というカタチで茶園と森を片岡先生に譲ったのだ。都会の人は想像できないかもしれないが、田舎では、誰かが反対したら、それがたった一人であっても、その話は絶対に壊れる。それを、多数決でやったのだ。コミュニティの危機感が押し切ったように私には見えた。新しいものに町全体が応援しようとするなら、古い価値の人がいたとしても置いていく。これまで大阪で、島根で、山口で、地域の古い受け入れ方を見てきた私にとって、「体感したことのなかった」新しい三つ目の手法だった。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
受け入れる対象も、親子体験から就農希望者の体験としても受け入れることで、酪農を知ってもらうことや未来の農業を考えていければと思います。また、CO2削減クラブとしてこの売上の3分の1はCO2削減トラストに、3分の1は乳製品の開発費に、3分の1は牛に投資する吉田屋へ分配されます。
■チーズづくりで加工教育も!
こんな風にストレスのない健康な牛から搾った乳を原料に使用すれば、とても体にいいチーズができそうです。チーズづくりは簡単なものから難しいものまで様々にありますがチーズ体験からゆくゆくは「アルプスの少女」の物語にも出てくるチーズ、イタリアチーズの王様とも呼ばれ、その価値の高さからこれを担保に銀行からお金を借りることもできるというパルメジャーノ・レッジャーノ(原料は、前日に搾った牛乳を一晩置いて分離した乳脂肪分を抜いたものと当日の朝搾った牛乳を混合したものを用いるので、1日に1回だけ)など付加価値あるチーズづくりを学び、商品化できたらと思っています。
こんな風に、祖父の始めた酪農、父の創りあげた酪農に感謝とお返しの気持ちをもって、「小さな酪農」が世界にこんな大きな夢ある生き方と、そして地域の先進事例となる価値ある動きを創り上げ、提案していければと思っています。
〜オモシロチーズの道〜
島根では、鉄の道、スパイスの道・・と過去の歴史に感謝とお返しの気持ちをもって新たな「道」つくりへ挑戦しています。チーズってどこから?調べてみるとチーズがどのようにして発見されたのかは定かではありませんが、「アラブの商人が羊の胃袋を干して作った皮の水筒に山羊のミルクを入れて砂漠を旅の途中に、砂漠の疲れとのどの渇きを癒そうと水筒をあけたところ、中からミルクではなく澄んだ水(乳清)と柔らかい白い塊(カード)がでてきた」比較的保存がきく食品であることなどから、人類とチーズのつきあいは長く、日本では飛鳥時代頃から乳牛の伝来と飼育が始まり、酪(らく)、酥(そ)、醍醐(だいご)と言った乳製品が作られるが、この「醍醐」がチーズのことを指すと言われ、「醍醐味」という言葉の起源にもなっているそうです。また、推古天皇の時代には、地方ごとに作られたこの醍醐の品評会が行われたという話も残っています。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
小さな酪農家、農家が大きく豊かに生きる!!
〜CO2削減方式で飼育された牛でつくるチーズと
観光農家ネットワークの物語〜
旅館吉田屋 三原綾子
■日本の酪農はますますシビアに・・・
「小さな酪農家だからできること」
現在私の家では60頭近い乳牛を飼って生乳を出荷しています。北海道などと比べたら小規模ではありますが、広い畑に放牧場、眼下には民家がみわたせるとても自然豊かな牧場です。昭和36年ごろに祖父の代から始まった酪農は現在父が受け継ぎ、県下約190戸の酪農家の中で今年はなんと上位15位にもらえる優秀賞をいただけるほど高品質な牛乳を出荷しています。しかし、オーストラリアの大干ばつにより乾草は値が上がり、アメリカから輸入するとうもろこしや大豆といった飼料もガソリンの高騰で値段があがる・・・地球の環境問題が酪農にも深刻に影響し、その上オーストラリアとFTA締結が進むと、日本の酪農はいよいよ本当にシビアになってきます。そんな中で「もったいないビールかす」をものすごい手間と時間をかけて取り入れるなど父の工夫とこだわりを見てきました。だからこそ、「小さな酪農家だから創れる価値」を世界に、社会に提案し、日本の酪農のさきがけとなって楽しく豊かにやっていければどんなに面白いだろうと思うのです。
■CO2削減方式で牛を飼う!
そんな自然豊かなわが家の牧場で、牛を3頭飼い、飼育したいと思っています。ちなみに牛の名前はこいでぃ(野呂の島根大学4年小井戸さん)、あやこ(私、吉田屋 三原綾子)、まめ子(通称まめ子は11月から吉田屋と野呂で働く山口出身の村田枝里子さんで、とにかく明るく面白い、ちょっと自分に自信の足りない女の子です! 牛は、ナチュラルチーズに適した濃厚なミルクを出すアルプスの名牛「ブラウンスイス」。日本へは第二次世界大戦後、アメリカから輸入されました。乳量はホルスタインに比べて少なくチーズづくりに適している牛で、筋肉質の体と硬くて厚い蹄をもち、寒さ暑さに強く、「放牧」に高い適性を見せてくれます。通常、エサの採草は機械で行うため燃料を燃やしますが、放牧し勝手に草を食べるため、CO2削減に貢献!荒れた森や畑の整備にも期待できます。また、牛が草を食べ、糞を落とす事で肥料の代わりとなり、土壌のサイクルが生まれます。そんな循環ある環境にやさしく自然に近い酪農に挑戦しようと思います。
田舎の観光地「農家」のネットワーク化へ向けてそれだけでなく週末にはブラウンスイスの搾乳やチーズづくりの体験メニューを提供し、作ったチーズはお持ち帰りいただく、そんな田舎観光の仕組みを作りたいと思っています。グリーンツーリズムの「農家民泊施設」であれば、食品衛生法上の規制緩和が適用されたりと農家民泊への道もすぐそこ!そして「自然と共存する持続可能な経営と観光・教育を通じたネットワーク」を我が酪農だけでなく中四国でネットワーク化し、世界に提案していきたいと思います。
具体的には、各農家さんの光るところを以下の10条件をもとに若者たちがフォローアップし伸ばしながら育成していきます。
・自らの人生や体験を語れること
・収穫したものを食せる
・体験メニューがあること
・送迎が可能
・B&Bが可能
・ホームページがあること
・海外からの受け入れ
・家族で対応できる
・健康に配慮できること
・自然に配慮できること(CO2削減!)
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
きららの里では、環境という視点からも食育に取り組んでいます。それは、先にも述べましたように「たまねぎの皮」を使った染色です。科学の着色を使わずに自然の物を使った染色だったり、廃油を使ったキャンドル作りもはじめました。先日、地元の小学校が遠足にきららの里にやってきました。エコキャンドルの原料は児童が食べている給食センターの廃食油を頂き使用しました。「みんながいつも食べているてんぷらやから揚げを揚げた油はどうしているのでしょう。水などと一緒に排水溝に流しますか?環境に悪い事をしないで、環境にいいことをして再利用しましょう。」と体験しました。キャンドルを流すのは、生えて過ぎて困る竹です。短くなったクレヨンなども削って入れるとカラーキャンドルに早変わりです。最後まで物を大切にすることまでも学べます。「食べる」ということから、「捨てない」ということまで、子供たちは一生懸命考えます。
食べることからいろんな事を学ぶのは子供たちだけではありません。私たち大人も真剣に考えていかなくてはいけない問題なのです。「大人の食育」こそやっていかないといけないところまで来ているのかなと感じます。賞味期限切れの物を平気で販売する、知っていながら隠そうとする悪質な商売、子供のために、家族のためにと消費者は「安全・安心」を買うのです。そこが崩れてしまったらどうなるでしょう。人が食べること、生きることを真剣に考えてこそ、本当の食育が形を作っていくのではないかと思いました。
野菜を作る人、食肉動物を育てる人、食べるものを加工する人、販売する人そこには「食に対する心」があるのです。そんな心を大切に私は食育に関わっていきたいと思います。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
食〜きららの里での食育〜
きららの里 西山美貴
「お芋がとれたぁ〜」と、元気いっぱいの園児たちの笑顔は輝いています。幼稚園との食育体験は今年で5年になります。1年目は、ただ畑を貸すというところから始まりました。ですが、私たちもそれだけでは意味ない!と感じ、幼稚園に「農業をすることを通して、命ということ、恵みということ、そして食べるということを伝えていきたい」と提案し、食育活動がスタートしたのです。
まず、最初に取り組んだのは「食べ物を植える・育てる」ということです。苗を植え、どのように育てていくのかということを一緒になって考えました。ジャガイモ・サツマイモは自分たちが植えただけでは大きくならないのよ、大地の栄養、水の恵み、太陽の温かさがないと美味しいお芋が採れないよと話しますと、子供たちは「雨も降らなきゃいけないね、お天気でなきゃいけないね」といろんな意見がでて考える活動にもなります。その後、収穫し喜びを分かち合いました。次に、収穫したものをどうするか、です。たまねぎを収穫した時に、皮を捨てずに染色しました。世界で1枚だけのハンカチ作りをしました。真っ白いハンカチがたまねぎの皮だけで黄色く染まり、輪ゴムで絞ったところは白く残り、手作りの素敵なハンカチが出来た時はみんなバンザイして喜びました。
一緒に活動している幼稚園では月に1度お味噌汁を頂く日があります。その日には年長さんが下の組のお友達に作ります。その時の具は、きららの里のお芋だったり、芋のつるだったり、春と秋にはシイタケの菌打ちを自分たちでした「シイタケ」がたくさん入ります。来年度は、う「植える・育てる・収穫する」に加え、「加工」というところまでやっていこうかなと思います。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
■その3・作る人が正当に評価される農業を
私が滞在していたスウェーデンのJarna地区には農場ごとに直売できるスペースがあった。そこでとれたての野菜を買う。色鮮やかで、普段大手スーパーで見るものよりも凛とした野菜が並んでいる。そして売上は仲介業者なしで直接農家に入る。買う人も新鮮な野菜が手に入る。この当たり前のことを広げていかなければ、農家は作った分の苦労を正当に評価されない、と改めて感じる。
日本は物価が高いとよく言われるが、確かに都市部のスーパーですべて食材を揃えるとびっくりするような値段になることもある。だからといって、作り手である農家に行き届くお金は決して高くない。スーパーで売られている値段の約17%しか生産者である農家には行かず、あとはすべて物流やスーパーなどに利益が行っている、という。ある時、講演で「マイクロトマト」というミニトマトよりもはるかに小粒なのにしっかり味がするトマトが、私の住む近くのスーパーでは1,200円で売られているという話をしたところ、農家さんたちは自分たちの出荷している額との差に愕然としていた光景が今でも忘れられない。
価格だけではない。便利さや効率を追求するあまりに、作り手の想いや姿が消費者に届く頃にはインパクトもありがたみも薄らいでしまうのはあまりに悲しい。買う人がどれだけ喜んで味わっているかを農家も直接肌で感じなければ、モチベーションも上がらないだろう。ささやかながら作り手と買い手を直接結ぶ対面販売できる機会を私も作っていきたい、最近その想いがますます強くなってきた。
先月行った岩手県では、10年続けているアグリビジネス講座を受けた女性の担い手がすでに300人を超しているという。単に情報交換の場を作るのではなくて、次のステップへ行動を起こそう!と担当の普及員さんに話を持ちかけた。近所の直売所販売の次は、都会での直接販売。自費で東京に乗り込む覚悟がある有志のお母さんを集め、恵比寿の第3世界ショップ直営店「アサンテサーナ」で第3土曜日に恒例となっている「あさ市」でまずは売ってみよう!と、普及員さんらが企画し始めた。新たなプロジェクトが動き出しそうな機運で、今から楽しみだ。
スウェーデン・Jarnaの農家が直接販売。1個いくらというものもあるが、グラムを測って売るものが多い
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
■その2・規格って日本独自の考え?!
日本農業新聞に毎週コラムを書かせていただいて3年半が過ぎた。おかげで、農業関係の講演なども増えて、農業に携わるお母さんたちとの交流がますます増えている。あちこちに行けば行くほど、疑問に思うことが「規格」だ。美的センスがある消費者が多いのかもしれないが、大きさが合わないと撥ねる、「規格外」だから加工に回す、値崩れしてしまうから豊作の時には市場には出さずに捨てる...。自給率が40%で危機感を持っている一方で、このようなことが今後も通用するのだろうか?
7月の終わりに茨城県の女性就農者のリーダー研修というのが筑波大学で開かれ、ゲストとして招かれた。現在、山口県でやっている「もったいない野菜の活用(食を中心とした女性起業家に地元の規格外野菜を活用して商品を作ってもらう)」のことを話した。それぞれの農家でもったいない野菜はあるのか、またそれをどうしているのかという話を一人ひとり参加者に聞いてみた。ある農家さんは「小玉スイカといっても10号サイズ(バレーボール程度の大きさ)がないと出荷できないと決められている。小さくても中はしっかり熟れているので、自家消費、ご近所や遠くにいる親戚に配るかくらい。何十キロと出た時には畑に戻すしか術がなくて...」、びっくりするような話だ。もしも島根の旅館吉田屋だったら、グレープフルーツ程度の大きさのスイカなら真っ二つに割ってお客様にお出しすれば、いちいち8等分などする手間もなくて楽だなとか、一人暮らしの高齢者が買って持ち帰るのにも、食べ切るのにもちょうどいい大きさじゃない?と思ったりする。
9月末に北欧に行った時に、現地の人にこの「もったいないプロジェクト」は何とも説明しがたかった。そもそも彼らには「大きさが合わない=規格外」という考えがないからだ。何個いくらではなく、1キロいくらで買うからだ。これは日本と外国のスーパーの大きな違いだろう。通常日本では、ピーマンが5、6個袋詰めされて198円というような売り方がなされているが、ストックホルムやヘルシンキで果物や食材を買いに行くとすべて量り売り。自分たちで好きな量だけりんごを袋に詰めて、秤にのせて、りんごの絵がついたボタンを押すとバーコードシールが出てきて値段がつく。小さいものだけ、大きいのだけ、あるいは赤いのだけ、何でもいい人は必要な分だけ集めて袋詰めすればいい。おそらく鮮度の落ちたもの、潰れたものなど、もともと商品価値の低いものだけが残るのだろう。買う側も必要な分だけ買えばいいから無駄もない。生鮮品の売り方としては合理的なのかもしれない。どうして日本は個数売りなのか?個数売りがないと「規格」というのもなくなるのでは?素朴な疑問が沸く。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
こんな風に、次から次へとひとと役割の循環が起こり、その勢いの中から、アイデアが生まれている。私の経営の鍵は、従来の経営コンサルタントが言うような損益分岐点とか事業計画とか、そんな手法ではない。ダイナミックな新しい動きが軸であり、びっくりを生み出すことが経営だと思っている。私は今、吉田屋の女将として仕事をしているが、この地位に固執することはしない。次々と交代が進むことで後輩も成長するし、地域に新しい事業や人の循環を生み、地域を活性化させる。「地位よりも、どんどん地域に新しい事業を作っていかなければ地域は枯れる」という危機感は、世間から見たらとんだ発想かもしれないが、本気でそう思っている。旅館をしていると、ホントにさまざまな階層の人たちが来る。決して贅沢な格好をしておらず、倹約の感覚を持っているけど話題がリッチだなーと思っていたら、有名な金持ちだった...とか。"生活に余裕"というだけではなく、"生活スタイルに余裕がある"さまざまな方と出会う。そんな豊かな時代を感じている。
今回、「食」ということをテーマに、今月号が編集された。自給率40%をきる先進国はほかにないらしい。「ゆとりができたら、立派な家や車を買うよりも安全な食にお金を使おう。農林漁業に目を向けよう!」それがリッチな人の条件になり、豊かな社会につながれば、と願う。
目先の利益や、企業優先の輸出優先の政策では、景気が良くなったといっても生活者はその言葉に実感はないし、だまされない。その結果として、野党が大飛躍しねじれ国会が誕生した。無意味な経済成長、無意味な好況の数字に、もう市民はだまされない。ガタガタ、ガタガタ・・・。赤福/白い恋人/ミートホープといった食、接待問題で国会の追及が進む外交の基本といわれた防衛、そしてわれわれの将来をたくす年金への信頼が崩れていこうとしている。
そんな中、私自身の日本の将来像は、田舎で自給率を高めるひとが増えることだ。イコール、田舎が自立するということにある。土や自然は正直だ。ミサイルも飛んでこない田舎に住み、自分で畑や田んぼを耕し、だまされることなく生きる。都市から離れ、豊かさを感じてみては?と提案したい。田舎への回帰、田舎への深いコミットメント、田舎に信頼ある仲間を作ること。そんなことが、トレンドではないだろうか。
日本はもっと大きく構え、ゆとりのリッチな外交政策を打ち出したらどうだろう、と思う。たとえばエネルギー政策でも、最低減のエネルギーはなるべく自給自足しよう、とか。木質ボイラーの普及で、日本の森も守られる。CO2削減にもつながる。
食とエネルギーで海外への依存度が少なければ、外交の自立度も高められる。結果として、生活コストが高くたとえなっても、それがリッチな国なのではないかなぁ。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
提言−時代のスタイル
山根 多恵
吉田屋の食料自給率65%
今月、NHKのラジオ番組に出させてもらった。ゲストの生き方にスポットを当てる。1時間もの生放送。片岡先生も何年前かに出演されており、一緒の番組に出ることになるなんて光栄、と引き受けた。番組が始まり、後半に差し掛かると、「ファックスが現時点ですでに100通を超えました!」と声が入る。"超好評"で結局村上アナウンサーの判断で、通常より10分長くスタジオに残ることになった。私が、ラジオで話したことで特に評判を得たのは、吉田屋の食料自給率65%の話だった。村上アナウンサーは事前取材で温泉津にいらっしゃったときに手に入れた料理のお品書きを持って帰られたようで、それを紹介してくれた。「昭子さんのおくら、美千代さんのかぼちゃ、艶子さんの大根...ははは、これは何ですか?」。そう、我々は、野菜の生産者をあえてお品書きに記入している。農家さんが畑の中で笑顔を見せる写真つきだ。顔の見える野菜を利用しているというだけでなく、農場を経営する旅館としての意味もお客様に発信する。日本の自給率が今39%という中、吉田屋では、あと米と魚をクリアすれば、大部分をカバーできる。自給率100%も夢ではない!?そんな挑戦もお客さんから人気だ。
番組の中で、「どうしてこんなにアイデアが次から次へと生まれてくるのか?」と質問された。それは、私からだけ出されたものではなく、一緒に働いている人や、お客さんとの会話の中から生まれるものばかりなのだ。
大阪からインキュベーション事業をともにやり、Iターンで一緒に島根へやってきた料理長の脇悠子さんは、今、グループ全体の野菜利用と、旅館の農場「NOLO」で地域の農家を結ぶ作付け契約を計画し始めている。年間で使う野菜をリストにすると、こんなにあるのかと、驚かされる。料理長が自ら作った野菜というだけでおいしそう、といわれる自給率は彼女のアイデアから始まった。そして、農場経営をする旅館として売り出すことになったのだ。
三原綾子さんは、一度決まっていた東京の就職を蹴ってやってきた。実は、彼女を若女将2代目として、旅館を盛り上げたいと考えている。"えぇ〜、女子学生が若女将!?"と、今大学4年生の彼女の修行中の姿を出版したい、という話もやってきた。田舎を選択したから輝ける、という事例を売り出したいと考えている。
最近維新グループの求人情報に飛び込む新メンバーの情報が次々に届くが、実に多様性があり、雇うこちらもびっくりだ。
プレッシャーに弱いが洒落っ気を出すと一気に能力が開花する女の子、レゲエをやっていて将来はドミニカへと願う若者、それなりの会社に勤めていたが第二の人生を歩みたいと金欲を全く見せないおじ様、誰が聞いても不幸な人生を歩んでいるが素直にその素性を明かす人。みんな、さまざまなカタチでまずはインターンからのスタートだ。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
■その1・米どころの大打撃
先日、新潟県直江津市に行ってきた。中越沖地震の被害が大きかった柏崎のお隣だ。農家の女性たちが作った商品のプレゼンテーションを聞き、それに対するコメントをさせていただいた。主催者代表の挨拶で開口一番、「米の売り渡し価格が15,000円(1俵あたり)から10,000円に下がり、この地域で35億円の損失です、500ヘクタールの転作が必要となります」と、暗い話題から始まった。
米どころである新潟でこの状況を生み出したのは一体何なのか?1つはこれまであまり米作りでは期待されていない地域、北海道が今、元気だそうだ。以前に福井で米アレルギーのお子さんを持つお母さんが北海道からアレルギー対応米を共同購入している話を聞かせてもらったことがある。福井でもお米ができるのに、敢えて北海道からなぜ?と思ったのだが、本州との気温の差を上手に利用して、スズメなどに食べられる前に収穫できる早稲品種などを成育しているからだそうだ。たとえ収量が少なくても、ニッチな市場に対応したお米作りにも頑張っている。
もう1つは時代の転換期。国が買い取り、効率よく集めて大型スーパーに流すという物流のあり方自体が疲弊しているのかもしれない。ワインもお茶同様、そして現在では第3世界ショップのコーヒーも農園別というように、それぞれの個性・味で売っていく時代にお米も突入している。横並びでみんな一緒に出荷という長い歴史の中で培われた意識からの転換はとても大変だろう。
また、お米を食べなくなったといわれる昨今、美味しくご飯を食べる「ご飯のお供」の消費も都市部を中心に着実に減っているように思う。お漬物を代表として、椎茸などが入った味噌や青唐辛子の麹漬けなど、お米どころではご飯が進むような、しかも発酵食品がたくさんあることに気付く。全国各地を回りながらこういう美味しい食べ方・お米をもっと食べられる知恵を学び、発信したいと思っている。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
■一日一県訪問取材
8月25日から29日にかけてNOLO耕作隊のメンバーと一緒に東海・北陸の立ち上がる!農山漁村キャラバンを行いました。島根県を出発し、福井県では「へしこ」の加工を行っている「(有)なぎさ会」、富山県では地域特産物(かきもち中心に漬物など)の加工販売を行っている「農業組合法人 食彩工房たてやま 」、岐阜県では完熟トマトのケチャップを作っている「(株)明宝レディース」、愛知県では菜の花プロジェクトの「(有)花丘商事」と、一日一県を訪ね取材をしました。
■働く人の表情
行っていることはそれぞれ異なるのですが、昔から漁家で作られていた「へしこ」、農家で作られていた「かきもち」を残していきたい、せっかくできたトマトが規格外だと捨てられるのを見てもったいないから使えないか、養豚のえさとして食品工場からもらった残渣を余ったから肥料にしよう、といずれも身近な問題がきっかけになっています。小さなグループから始まり試行錯誤を繰り返し、少しずつ認められ大きくなっています。
取材を行い強く感じたのは、働く人の活き活きした姿でした。始めから順調だったわけではないし新しい問題も出てきているけれど、活動に誇りを持ち、とても楽しく働いている印象を受けました。活動を始めた当時は、漁家や農家の女性は特に家業が怠ることから家族から反対されたところも多かったのですが、現在では家族の理解も得られ堂々と働きに出かけるようになりました。
今では作り方が確立され、同じ味付けで大量生産を行っていますが、温度や天候により微妙な違いがでないようにしなければいけません。しかし、そこはやはり長年の経験で分かるのだそうです。
■地域の活動拠点
取材をするために事前に調べていったのですが、へしこって、かきもちって何だ?とそこから始まりました。取材の中でも「知られていないのでもっと知ってもらいたい」とおっしゃっていました。また、昔からその地域で作られ当たり前のように食べられてきたのに、今は離れてきていると話されていました。そこで小学生と一緒に作る体験をするようになったそうです。地域の問題に気づき、解決するための動きが次から次になされていることが継続につながっているのではないかと思いました。
今回訪問したところは一つの会社ですが、そこは地域の活動の拠点になっていました。地図を見ながら行ったのですが、進んで行くとこんなところにあるのかなと不安に思い近くの方に聞きながら行きました。お話しているとただそこで加工品を作り売っているだけではなく、人が集まる場になっています。一度は家を出た息子夫婦が今度戻ってくる、夏には若者がアルバイトが来ると嬉しそうに話してくれました。そうやって人が自然と集まるからこそ楽しく働けるのかもしれないと感じました。
今回キャラバンを通し、かきもちや、ケチャップなど一つの商品の裏にたくさんの人、思いがあるのだと強く感じました。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
そして、明日収穫というその日、さらなるハプニングが続きます。私が電動丸ノコで左手人差し指切断という事故を起こし、救急車で搬送され、緊急手術・入院したのです。段取りの分かる者が他にいないので、伝言を託し、手術室に入りました。全身麻酔・くっつくかどうかの保証のない6時間の手術。ICUでの4日間の絶対安静・寝たきり状態を経て、伝言と携帯電話のメールで段取りを説明し、収穫・出荷が仕切りなおされ、学生事務局、シニアの方が本当にがんばってくださり、第一次出荷ピークを乗りきりました。私は現場に行くことができませんでしたが、状況を伝え聞き、本当に大変だったろうと、申し訳なさともどかしさとで悶々としながら、感謝の気持ちでいっぱいの毎日を過ごしました。
今、続々と出荷先のお客様から、お礼の便りが届いています。嬉しいです。ぶどうそのものは、糖度のかなり高い甘くておいしいものになりましたが、粒の大きさやもったいない率など、課題は山積みです。もったいないぶどうは、捨てずに加工できるよう、今は真空保存していますが、商品開発も課題です。
振りかえると、たったの半年間ですが、その間に、本当にいろいろなことがありました。いま、病院のベッドで、この原稿を書いています。本当に、関係者の方々には感謝することばかり。助け合い、励まされ、楽しく、誇り高く、工夫しながら、農というものは、受け継がれていくのでしょう。今回のぶどう園継承と様々なハプニングから、身を持って経験させていただきました。今後も、この流れをつないでいきたいと思います。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
実際、栽培は大変です。できるだけ農薬を使いたくないですから、除草剤を撒かずにいましたが、来る日も来る日も暇を見つけては草刈りの日々。昔、田んぼだったので、雨が降ればぬかるみます。4反の面積。最初は草刈機でやっていましたが、ミニバイクを横に広げたような、乗用型の草刈りカーがあると、隣の田んぼの人に教えてもらい、使ってみるものの、慣れていないので、はまって押したり引いたりしたことも1度や2度ではありません。スピードスプレイヤー(SS)という農薬散布機がありますが、畑の真ん中で止まって、困り果てて、草刈りカーで牽引して畑の外まで出して調べてみると、ただのガス欠だったり...。
台風も来て、それは何とかしのぎましたが、例年なら通り過ぎるだけのイノシシが、今年は防風ネットをくぐってやってきた様子。ある時行ってみると、せっかくかけた袋が何枚かまとまって落ちているのです。風が強かったのかな、おかしいなぁと思っていましたが、次に行ってみると、袋の落ちている範囲が広がり、足場がイノシシの足跡とも鼻跡ともいえる形跡でぐちゃぐちゃに。よく見れば、ぶどうにかじった跡があったりして、むしゃむしゃ食べているんだ!ということがわかりました。
そんないろんなハプニングを乗り越えながら、ぶどうはおいしく甘く育ちました。いよいよ収穫、と準備を進めていたところ、ぶどう園の元園主のおじいちゃんがお亡くなりになったことを知りました。びっくりして、すぐに、ご霊前にはじめて収穫したぶどうをもって、お悔やみとご報告にうかがいました。いいぶどうができましたね、ぶどうのことをとても気にかけていたので、父も報われます、とご家族の方から言っていただきました。おじいちゃんは、ぶどうを前に、額の中からものすごい笑顔で笑いかけてくれました。天国で、ぶどうを、甘いのうと自慢しながら食べてくださったのではないでしょうか。心からご冥福をお祈り申し上げます。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
NPO法人学生耕作隊 理事長 近藤紀子
8月も終わりに差しかかる頃、ぶどうの収穫が始まりました。継承したぶどう園は、甘くておいしいぶどうをたわわに実らせてくれました。
思い起こせば、3月末に立ち上がる農山漁村!全国キャラバンから戻って以来、田んぼや畑を引き受けてほしいという相談が相次いで舞い込むようになっていました。放棄農地の再生の困難さや、日本で農業を営むことの大切さを考え、できるところから引き受けようと、ぶどう園の継承を決めました。そのぶどう園は、82才のおじいちゃんが、地域の人に喜んでもらいたい、と数年前に始めたものの、年と病気でやれなくなり、後継者もいないからやってほしい、と相談をいただいた園でした。
ぶどう作業の援農に行ったことはあるものの、栽培は初めてです。指導はできないけど、あるものは使っていいから、と園をまるまる任されたのです。「できるもんか」そんな声も聞こえてきました。けれども、援農経験から作業の流れを紙にまとめたり、援農先のぶどう農家からアドバイスをもらってきたりしてくださるシニアの方々の後押しや、農協の営農指導員の方のご協力もあり、現場でああしたらいいんじゃないか、こうしたらいいんじゃないかと議論しながら、お手製の道具も開発しながら、作業は進んで行きました。みんなでわいわい考えながらで楽しいわ。そんな声が聞こえてくるようになりました。
私は直接お会いできませんでしたが、82才の園主のおじいちゃんは、春頃、もう、歩いて畑に行く力も残っていませんでした。お伺いすると、それは楽しそうに、止まらないくらいにぶどうの話をされていたということです。奥様と最初に相談くださった娘さんがぶどう園まで散歩に来られ、「よかったね、よかったね、ぶどう園がよみがえったよ」と、涙ながらに喜んでくださった姿を見て、私も目頭が熱くなりました。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
・なぎさ会
なぎさ会は福井県美浜町の三方五湖の一つの日向湖のほとりの日向という集落にあります。平成12年に漁家の主婦女性だけで設立された有限会社で、この辺りの特産品で「へしこ」と呼ばれる鯖の糠漬けを作っています。
もともとは今回取材させていただいた加藤さんが昔役場に勤めていた頃に"地元の特産品を作ろう"というプロジェクトを任されたことから始まり、「伝統」のある「へしこ」が特産品としてぴったりだと考え、近所の方たち五人で特産品研究グループを作り、美味しいへしこ作りの研究を始めました。
・へしことは・・・
この辺りで鎌倉時代から伝えられている鯖などの魚の糠漬けのことです。昔この辺りでは鯖が大量に採れました。しかし鯖は足がはやく、すぐに悪くなってしまいます。それを米ぬかで漬け、へしことして長く保存できるようにしました。昔の人が考え出した知恵ですね。2〜5月に漬けたものを冬の保存食として食べていたのです。
昔のへしこは塩と糠だけを使った味付けだったのですが、なぎさ会では調味料の配合などを細かく決めて、現代人の口に合った味付けを研究しています。その甲斐もあってなぎさ会のへしこを一度食べるとリピーターになる方が多いそうです。今まで大きく宣伝したことはないのに口コミでここまで多くの人に広まっていきました。
・へしこ作り
始めたばかりの頃は年間で約10000本の鯖を漬けて地元のスーパーマーケットなどで売り出していたそうです。それが今では45000本を越えています。なぎさ会では機械を使わずに全て手作業で魚を割っているそうです。腹を開いてワタを出し洗う、という作業を五人のメンバーの皆さんは今ではものすごい速さでできるそうで、一日5〜6時間の作業で一人1200〜1300本をさばきます。
その後その魚を大きなたるにつめて糠漬けにしていきます。一つのたるは一人が責任を持って漬けるようにしていて、一たるずつ責任者の名前がはってありました。
今は一年中出荷できるようにしているので、一年を通してずっと作業がある状態で、さらに工場の温度調節など漬けた後も色々大変です。
見せていただいた工場の周りは糠と魚の匂いがぷーんと漂っていました。福井出身の私はよくへしこを食べるのですが、今回は実際に作っている様子を見ることが出来てとても感動しました。年に45000本という大変な量を漬けるようになってもしっかりこだわりを持ってやっている姿が素敵でした。
・漁村の主婦女性が仕事をすること
昔は女の人はずっと家にいて、家の世話をすべきものと考えられていました。このような中でグループに参加し活動していくことに対して、初めは家族の理解を得るのはなかなか難しかったそうです。しかし少しずつ売り上げが増え利益が出てくるにつれ家の人も理解を持って送り出してくれるようになったし、何より自分たちが、小さくならずに堂々と仕事に出て行けるようになってきたそうです。
現金収入が自分のものとして入るようになってみんなが自分の置き場が持てるようになった。と加藤さんはおっしゃっていました。今は自分の口座も持つようになり自由に使えるお金もでてきて、このことによりそれぞれが女性としての地位というのを感じることが出来るようになったそうです。
また、家以外の場所に居場所が出来たのも皆さんの生活をより豊かなものにしました。加藤さんは外から嫁に来た身でさらに役場勤めをしていたので、このグループを作る前には近所に仲のよい友人もいなかったそうです。へしこ作りの楽しみはお菓子をつまみながら作業の合間にする世間話にもあるようですね。家にこもっているよりずっと楽しいストレス発散の場だそうです。
・今後のこと
後継者
せっかくがんばって作ったなぎさ会そしてなぎさ会のへしこの味。これをどう残していくかが一つの課題です。若い世代にうまく引き継いでいったりしているそうです。若い人たちにへしこの味をどうやって伝えていくか。これも伝統の味を残していく上で重要なことですね。私のようにへしこの時期が来ると「へしこを食べたい〜!!」と思えるような若者を増やしていくのが大事ですね。
知名度
福井県では有名なへしこですが全国的に見ると知名度はまだまだ低いです。これからもっと多くの人にへしこを知ってもらえれば「美浜町の特産品へしこ」はまだまだ伸びていくのではないかなぁ。と加藤さんです。
(取材日:2007年9月25日)
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
食彩工房たてやまは富山県立山町にあります。米消費拡大運動の推進と産品開発のために、地域に古くから伝承されてきたかきもち(寒餅)、漬物(雷鳥漬)や正月のかがみ餅など地域で取れる農作物を使って特色ある加工品開発、販売に取り組んでいます。
女性だけのグループで、今は18人が社員として働いています。
・寒餅
立山権現寒餅のことを紹介します。特産品の寒餅は立山から吹き降ろす自然の風で乾燥された一枚一枚手作りの寒餅です。この寒餅を干す様子はこの地域の冬の風物詩で、寒餅を干す時期になるとその様子を写真に取りに来る方もよくいるそうです。写真を見せてもらったのですが、一枚一枚きれいにひもで結んでつるされている色とりどりの寒餅は部屋に飾っておきたいくらいに綺麗でした。
実は寒餅にとってこの干す作業がとても大切なのです。干すときの気温、湿度、風通し、餅の水分など全てがそろわないとカビが生えたり、乾きすぎてぼろぼろひび割れたり曲がったりします。このときのナイーブな寒餅にぴったり合った地域が北陸地方、その中でも立山は最高の環境なのです。
寒餅のためのお餅は寒の入りにつきます。そのもち米の量はなんと120俵。これまでは個人から買い取っていましたが、今はそれだけではまかないきれず営農組合から買った米も使うようになりました。
もともとは道の駅のイベントで売ってみたらとても人気があり、面白いように売れたそうです。これはいいぞということになり寒餅に目をつけ開発が始まりました。今ではエビやくちなし、古代米、昆布、よもぎなど色々な種類が作られています。見ているだけでも楽しくなるような、とても綺麗な色をしています。
・女性たちの生活はどのように変化したのでしょうか
やはり農家の主婦だった方も多く、忙しい家の仕事の合間をぬってグループの仕事に参加することは家族の理解を得ることや時間のやりくりが難しかったようです。続けられずにやめていってしまった人もたくさんいるそうです。
しかしそんな中で続けてこられた人たち、取材に行ったときに働いていた方たちはみんな本当に楽しそうでした。私たちがお邪魔したとき、ちょうど漬物にする冬瓜の仕込み作業中で、事務所の裏からは楽しそうな話し声や笑い声がわいわい聞こえてきました。
・その中の一人にお話をうかがいました。
嫁に来てからずっと農家の主婦で会社に勤めたことがないので、今こうして自分で稼げるのはとても楽しみなことだそうです。孫にも小遣いをあげることが出来ます。
忙しいときにもお客さんに喜んでもらうためにがんばってやり遂げたときなんかは達成感があってとてもうれしいそうです。忙しくて朝四時に集まって仕事をしたり、大変なこともよくありますが、みんなでやるからこそできることで、一人なら絶対できないです。と話していました。この話の間もニコニコととても活き活きしていて話を聞いているこちらまでうれしくなってしまいました。
・これから
ここでも食育をとても重視して、小学生の寒餅作り体験学習などを行っているそうです。今の子供たちにも地域の伝統的なものの良さを伝えて、彼らが大人になってからも自分の故郷のものに愛着を持っていてもらえるとうれしいです。外国から新しい食べ物がたくさん入って来たりして、食の選択肢が増えました。毎日何を食べようか、作ろうか考えることだけでも私にとっては一つの楽しみになるくらいに色々なものがあります。地域に昔から伝わっているものもそのなかの一つとして大切に残していきたいですね。長い間消えることなく伝わってきた大切な文化だと思います。
(取材日:2007年9月26日)
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
現在30〜60代の約23人が働く明宝レディース。始まりは農家の奥さんの「もったいない」からだったそうです。この地域はもともとトマトの栽培が盛んなところで、トマトを出荷する際、規格外のトマトがいっぱい出ます。そのトマトはほとんどが完熟で真っ赤になったもので、食べると一番美味しいものなのですが、それらは出荷ができないために捨てられていたそうです。そんなトマトを見ていた農家の奥さんがいつも「もったいない、もったいない、何かに使えないか」と始まったのが完熟トマトケチャップだったのです。地域のもったいないトマトが集まるだけではなく、現在は集荷場からもトマトがやってくるそうで、たまたま今回そのトラックがやってきました。
・自慢の完熟トマトの手作りケチャップ
私たちはケチャップ作りを見せていただきました。本当に全てが手作りで驚きました。トマトの選別から始まり、それらを煮詰めていきますが、何と大きな鍋を4つふる稼働させています。味付けは試行錯誤を繰り返し、同じ味が大量に作られる用にしっかり確立されています。それを瓶詰めし、その後ラベルを貼り完成です。その全てが手作り。そのケチャップを触らせていただきましたが、温かく作り立てなのがわかりました。安全、安心に心掛け年間26万本の生産ができるようになりました。そうした中、今少し機械化との声もありますが、子育て中の女性に一人でも多く働いて頂き、地域の活性化に貢献できればとのことでした。
・働く人たちは・・・
今では地域の働く場として多くの方が働いています。夏などは若者のアルバイトを雇うこともあります。しかし、最初からそうだったのではもちろんありません。農家の奥さんということは農業もやらなくてはいけないのです。なかなか時間をとることができませんでした。また、トマトの出荷時期はつまりトマトケチャップを作る時期と同じになります。8、9、10月は忙しくて今でも大変なそうです。最初はご主人にいい顔はされなかったのですが、今では田舎にある働く場として、多くの視察者があるとのことでした。
・やりがいを感じて
ケチャップを作っていて思うところを聞いてみました。すると「大変」というのがやはりありました。しかし、それでも頑張れるのは、�作ったものを買ってもらえる �喜んで食べてもらえる ことだそうです。�明宝レディースのケチャップを見かけた際には是非手にとってみて下さい。なかなか手に入らないものですよ。
HP http://www.gujomeiho.jp/meiho-ladies/
(取材日:2007年9月27日)
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
今年7月にオープンした道の駅「四万十とおわ」は四万十川中流域の拠点として注目されています。この道の駅からは眼下に四万十川を一望でき、四万十川の美しい景色を楽しむことができます。株式会社四万十ドラマはこの道の駅の指定管理者で、事務所もこの施設内にあります。
今回は店長代理の中平さんからお話しを聞きました。四万十ドラマの主な事業としては四万十川の恵みを受けた産品(茶、椎茸、鮎、山芋等)の紹介販売や、地場のメリットを活かした新しい商品の研究や開発があげられます。道の駅内には実に多様な商品が並んでいます。見ているだけでもあきません。商品の原料もできるだけ地元のものを使うようにしているということでした。また、四万十とおわ内で売られている野菜には、農薬を何回使ったかや化学肥料の有無などが表示されていて、安心して購入できます。
中平さんから最近開発されたばかりの商品である四万十の地紅茶の話を聞きました。40年ほど前、道の駅が所在する四万十町十和(旧十和村)では地紅茶が生産されていました。このことに着目した四万十ドラマと地元の茶生産組合が製造に乗り出しました。この地紅茶には二番茶が使用されています。二番茶は通常、他産地のお茶のブレンド用や加工原料として安く取引されているそうですが、紅茶にすることで付加価値がつきます。道の駅の一角に茶葉をもむ装置や蒸し器、乾燥機などを備えた「紅茶工房」が整備されています。
ペットボトルの地紅茶を飲ませていただきましたが、市販の紅茶と違って無糖であっさりしていて、とても飲みやすく、やみつきになる味でした。
このような商品開発のほかにも、四万十ドラマでは様々な取り組みをおこなっています。そのひとつとしておもてなしツアーというツアーを実施しています。夏は川遊び、秋はきのことり、冬はもちつきなど。そして、ツアーの食事は四万十川地域の伝統料理であるさわち料理を振舞うなどし、毎回定員の50〜60名を上回る応募者が出るそうです。
そのほかにも四万十ドラマでは四万十川をテーマに本当の豊かさとは何かを考えるネットワーク会員制度{RIVER}をつくり、会員紙を年に4回発行しています。
こういった会員からの意見や、飲み会の席での地元の人達のちょっとしたアイデアが四万十ドラマの商品開発のヒントとなっているそうです。
道の駅四万十とおわは一日中いても飽きない道の駅です。四国に行くときはぜひ行ってみてほしいと思います。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
高知県馬路村役場総務課長の山崎出さんにお話を伺ってきました。
この馬路村では、特産品のゆずを活かしたゆずドリンク「ごっくん」を開発し、東京などに売り出し、大ヒット商品になったそうです。
そのおかげでIターンやUターンが増えてきたそうで、「ごっくん」の工場をはじめとして、村に若い人の働き口があるのがすごいことだとおっしゃっていました。
最近では、観光や林業のほうも積極的に盛り上げようとしているそうです。
実際に私たちが行った温泉も家族連れなどでにぎわっていました。
また、林業では、木で作られたバックがニューヨークのモマで販売されたそうです。
お話を伺った山崎さんは、今後は全体的に企画面を強めていくことが大事だとおっしゃっていました。
そして、地域住民が自分たちで動いていく村になっていってほしいと希望を語られていました。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
徳島県上勝町(株)いろどりの代表取締役副社長の横石知二さんにお話を伺ってきました。
この(株)いろどりは上勝町にある葉っぱが日本料理の添え物として十分活用できることに目をつけ、お年寄りに葉っぱを採らせ、それを全国に発送するという異色のビジネスを立ち上げ、大成功を収めた会社です。
今回お会いした横石さんはこのビジネスを始めた張本人なのですが、静かな中にも厚い確固たる思いを感じさせる方で、話にグイグイ引き込まれていきました。
曰く、「これからの田舎では国に頼るのではなく、田舎独自でがんばっていかなきゃいけない。
自分で考える習慣を田舎の人々は持っていかなくてはだめだ。
1人1人に出番を与え、評価していかなくてはだめだ。」などです。
特に「価値とは地域の魅力のことである」という言葉はどこの地域にも言える大変重要な言葉だと思いました。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
伊座利の未来を考える推進協議会は伊座利にすむすべての住民(こどもからお年寄りまで)がメンバーの地域づくり活動団体です。
団体の設立のきっかけは地元の小中学校(通称伊座利校)が人数不足で閉鎖されようとしていた時に、地元の人たちがどうにかできないかということで考え、外部から漁村留学といった形で子供たちやその親を受け入れ始めたことが始まりでした。
まず始めに県内外の子供たちを対象に定置網漁やクルージングを楽しんでもらう一日漁村留学体験を実施しました。このイベントは「おいでよ海の学校へ」といい、これまでに12回開催されています。
「おいでよ海の学校へ」を実施していくなかで、留学生を受け入れるには全住民で地域づくりを考える必要があるということになり、伊座利の未来を考える推進協議会は発足しました。
そして、地域で一体となって取り組んだ結果、一時は1人になるとまで言われていた伊座利校の生徒数も現在では20人近くまで増えました。そのほとんどは県外から伊座利に移り住んできた子供たちです。
伊座利の子供たちはとても元気です。伊座利の未来を考える推進協議会の方にお話を聞いたところ、地域づくりで重要なことは人づくりだとおっしゃっていました。
その言葉通り伊座利で出会った方々はみなさん個性的であたたかい方ばかりでした。突然おじゃましたにもかかわらずお話を聞かせていただきありがとうございました。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
香川県小豆島の(株)ヤマヒサの専務取締役の植松勝久さんにお話を伺ってきました。
この(株)ヤマヒサでは、もともとは醤油の会社でありながら、オリーブを使った商品開発に取り組んでいるそうです。
この会社では、自然食品を使った醤油を販売するのが売りだったそうで、その一環として地元特産品のオリーブを使ったものが何かできないかと製品開発に取り組んで行ったそうです。
そのとき、今まで無駄として捨てられていたオリーブの葉に目をつけ、お茶にして販売しようと考えたそうです。
その際飲みにくさをいかに克服するかが課題だったらしく、その苦労の甲斐あって今では人気商品になったそうです。
オリーブというのは規格外の実はオリーブオイルにするなどむだのない農産物で、かなり環境にやさしいものだと感じました。
この会社ではオリーブ栽培も無農薬で行っているそうですが、オリーブアナアキゾウムシなどの害虫を駆除する方法が、社員の方々がひとつひとつ見つけては手作業で駆除するもので、大変な手間をかけられていました。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
高知のあき郡はハウス栽培のナスの出荷量が日本で一番多い地域です。
土佐あき農協羽根園芸研究会では海洋深層水を使用したなす作りに取り組んできました。月に二回程度ナスに海洋深層水をかけます。そうしてできあがったナスは見た目は普通のナスとあまり変わらないそうですが、味には違いがでてくるということでした。
この取り組みを始めたそもそものきっかけはただナスを作るのではなく地元の名産である室戸の海洋深層水を使うことによって労働意欲もアップすること、また、魅力のあるナスづくりを行うことで後継者にとっても魅力のある仕事にしたいというねらいがあったということでした。現在では約40件のなす農家さんが海洋深層水を利用したナス作りを行っているそうです。
土佐あき農協羽根園芸研究会ナス部会ではこのほかにも消費者のニーズに応えられるようにと、インターネットで消費者にアンケートを取りました。例えばナスを買うときには何本買いますかという質問では、消費者から3本という答えが多かったため、それまでは5本一袋で売っていたところを3本1袋に変えたということです。また、なすの調理法について質問したところ、消費者が知っているナスの調理法の種類が少ないと感じ、ナスの調理法を一般公募して簡単なレシピ集を作成したりもしています。
海洋深層水ナスの生産者の尾崎さんは、海洋深層水のナス作りを通して室戸そのものをアピールし、海洋深層水を利用したナス作りが地域の人たちのいい刺激になって地域の活性化にも一役買えればと話していました。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
高知県黒潮町の黒潮一番館の代表、明神多利子さんにお話を伺ってきました。
この黒潮一番館では、漁師の奥さんたちが中心となって、県外の子供や観光客に対してカツオをさばいて、たたきを作っていく体験学習をさせていく取り組みを行っているそうです。
はじめはどこからも出資金なしで始めたそうで、体験活動を行う施設さえもなく、かなりの苦労が絶えなかったそうです。
それでも、体験学習にやって来た子供たちと地元の人々が本気でぶつかりあい、最後には涙を流して別れていく光景を忘れることができず、「何とかして続けなければ」という一心でがんばったそうです。
そして、開始から3年後には行政が黒潮一番館という施設を作ってくれ、がんばった甲斐があったといいます。
地元の女性のことは方言で男の人を頼らない自立した女性という意味を持つ「はちきん」と呼ぶそうで、まさにこの「はちきん」ならではの取り組みだと感じました。
ちなみに、明神さんはまさしく「はちきん」という雰囲気を持つ、アツイこころの持ち主でした。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
梼原町森林組合は、団体としては日本で始めてFSCの森林認証を取得した森林組合です。FSCとはわかりやすくたとえるとISOの森林版みたいなものです。FSCに認定された森の木材には専用ラベルが貼られており、消費者に森を守る意識を持ってもらうことができます。
このほかにも梼原町森林組合では特徴的な取り組みを実施しています。
その代表的なものが、伐採→製材→加工→販売を森林組合で一貫して行うという取り組みです。この取り組みによって、販売側としては販売コストを低く抑えられる事に加え、消費者側としてはどこでとれたどんな木材かということがわかり安心して購入できるというメリットがあります。
組合長の中越しさんのお話によると、昔は、秋から冬にかけては間伐、そして春から夏にかけて伐採し、その後また木を植えるというのが林業のサイクルだったそうですが、現在ではこの循環がうまくいかなくなっているということでした。理由のひとつとして外国産の安い木材の台頭や、木の需要そのものが昔と比べて減ってきたため、木材の価格が下落していることがあげられます。このため間伐が行われなくなってきており、森が荒れていくという悪循環に陥っています。また循環がうまくまわらないと1年を通して継続的に仕事ができないため、林業従事者の減少にもつながっています。
現在、日本では手入れの行き届いていない森が多くあります。林業の衰退によって中山間地域においては人が減ってきています。しかし山は人が手入れをしないことには守れません。林業の衰退によって中山間地域に人がすまなくなることで、結果的に森の環境破壊が進んでしまいます。森が荒れてしまうと結果的に困るのはわたしたち消費者です。
梼原町森林組合では、地域の木材を売る、環境志向で売る、ということで取り組んできた結果、共感してくれる応援者も増えてきているということでした。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
■農地を活かすために
農地をどのように作り出し、魅せ、外国の輸入作物に負けない商品を作るのか。真剣に考えたとき、農地を活かす新たな組織が重要であり、守っていくだけではない、新たな農業を求めていかないといけないのではないかと感じている。
農業は今、面白い。その面白さを発信する現場と発信する人が、ただちょっと少ないのかもしれないが、農業を本気でやっている人は、農業を本気で面白がっている。儲かる農業を目指して、仲間たちを集め、質の良い作物作りに専念している人もあれば、ホームページやダイレクトメールなど自分たちの商品を消費者に向けて、売り込んでいる人もいる。また、国などからの補助金をうまく活用して経営を行っている人もいる。みんな農業に熱心な人たちばかりだ。このような人たちとネットワークをつなげ、意見交換をしたり、勉強会をしたりしたいと考えている。新しい取り組みを行っている人たち同士のコミュニケーションを深め、さらに独自で発信するのではなく、大きな一つの組織として発信していくことでより多くの人に自分たちの活動を発信することが出来るのではないかと思う。そして、その取り組みを過疎化がより進んでいるこの中国・四国地域で行うことで、他地域へのモデルつくりにもなるだろう。
日本の食料自給率向上の鍵は、田舎にある。その田舎からの演出で人を呼び寄せていく仕組み・ネットワーク作り、私に出来る日本の農業への貢献を今後さらに力を入れていきたい。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
今、日本は、飽食の時代であるが、しかし一方で私たちが口にしているものは、自給しているものではなく、多くが輸入に頼っているのが現状だ。特に中山間地域といわれる田舎では、農業の担い手と期待される若者がどんどん都会へと流出し、畑は荒れていくばかりである。そんな若者を引き止めることも一つの手段かもしれないが、もはやそれでは追いつかない。だからこそ、今まで全く農業に関わったことのない人たちの中からも新たな農業の担い手となってもらえる人を必要としている。そのためは、農業に従事しようとする本人の意志だけでなく、周りの集落の理解なども必要であるだろう。また、農地を本当に保全し農業を営もうとする人ばかりではないかもしれないが、そのようなことを心配する前に、実際に挑戦してみてもらわなければ、ますます耕作放棄地が増えていくばかりだ。一人でも多くの人が農業に新規参入することで、日本の食料自給率を上げることが出来ないだろうか。
■新規農業参入への壁
農業は、新しいステージに移らなければならない。
「農業への新規参入」...具体的には、どのような手続きや準備をすれば、実現するのだろうか。今まで、全く農業に関わっていない人が新たに農業に入るにはどうしたらよいのだろうか。
まず、冒頭でも述べたように農業の経営能力は必須である。また、それだけではなく作物を栽培するという技術も身に付けなければならない。さらには、自分が農業を行う農地も自分で確保しておかないといけない...といったように、農業を始めるためは、様々な面からクリアーしなければならないことがたくさんある。もちろん、他にも規制や法律という面での壁があることも現実だ。
なぜこのような規制があるのだろうか。よくよく考えてみれば簡単にわかるのだが、これらの規制は、農地を守るためのものである。つまり、農地が宅地などに転用されることを防ぎ、農地が減ること自体を規制しているのだ。農地は国民の大切な食料を生産するための公共の財産だということ。確かにそのとおりなのだが、今やそのことに固執してしまうあまり、農業への新規参入を阻んでしまい、守るべき農地が荒廃してしまっているという、悪循環を引き起こしていることに気付かなければならない。
このような現状の中で、「リース特区」という規制緩和が実際にスタートした。農業生産法人ではなくても農地の権利を取得できるよ、ということだ。(尚、リース特区は現在、全国展開されているため、特区ではなくなっている)
この特区によって、農業への新規参入を視野に入れた経営を行う企業も増え、私たちPAグループもこのリース特区を使用して、荒廃していく遊休農地の保全をやってみないかとの提案をうけ、現在農業を経営している。そこでは、従来どおりの農業経営を目指すのではなく、食と農を結びつける、農業のインキュベーションセンターとしての役割を担うべく、農業の「研修」「研究」「実験」のステップアップの場を提供している。
ただ、このリース特区はもちろん制限がある。国が、耕作放置地や遊休農地を減らすことを目的としていることから、リース特区の区域となるのは、「耕作放置地・遊休農地などになる恐れのある農地が相当程度あるところで、市町村が農業経営の基盤強化のために作成する基本構想で定めた区域」となっている。まずは、市町村が、どのくらいの耕作放置地があり、どの区域をリースするのかを決定しなければならない。そうなると、リース特区に、積極的な市町村と消極的な市町村との格差が生まれ、自分の住んでいる地域の行政が積極的に推進しているかどうかで、農業に参入しやすいのかしにくいのかが変わってくるのだ。
さらに、もう一つ農業を行う農地については使用貸借による権利または賃借権の設定を受けることなど、農業委員会の許可が必要となる。農業委員会では、原則として、農地は農家同士の売買以外は認めていない。認めない理由は、食糧生産の場の「公共財産」という一面があるためであるが、農地を守るストッパーの役割を担う農業委員会と新しい農業を目指すインキュベーション組織とのバランスが今後重要になってくるのではないかと思う。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
農地を活かす組織づくり
山口県大島青年の家 マネージャー 齊藤祐子
「農業への新規参入」...今、このハードルは、案外高い。日本の食料自給率は、40%前後であり、他の先進国と比較しても格段に低い。にもかかわらず、なぜ、農業への新規参入がしづらい仕組みが出来上がっているのだろうか。また、面白い農業を演出するためには、どうしたらよいのだろうか。
■農業衰退への不安
私は、大学は農学部に進学し、1年生の時から農村・農業の活性化に向けて活動しているNPO法人学生耕作隊で、実際に、農業を行う農家へ援農作業に参加してきた。この活動の中で、農業は、個人でやっていても組合でやっていても、ただ土を作り作物を育てればよいというものではなく、経営の視点が必要なのだということを強く感じた。農家が生き残るには、経営をうまいことやっていかなければならないのだ。また、農業は、代々継承していくという概念は、もはや通用しない時代となっている。興味のある人、やりがいを感じる人、楽しいと思う人、そんな人たちが集まり農業の新しい担い手として活躍しなければ、このまま日本の農業が衰退してしまうのではないだろうか、周りで荒れ果てていく農地を見ながら、私はそんな不安を覚えている。
学生耕作隊で派遣され、農業を手伝う学生たち
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
関東地区では、ほぼ全てのスーパーで、白菜はカットしたものしか売っていない。そして食材を見ても、レシピが思い浮かばない大人たち。意見交換会では、このような問題提起がなされました。私自身、バイオディーゼル燃料に関わるまで菜種というものを見たことがありませんでした。このような、食に関する知識の低下・理解不足が大きな循環を狂わせているように思えてなりません。社会はひとつのテーマだけでは成り立ちません。食育といっても、生産のこと、食べること、生ごみの問題...など、全てのことが繋がっているのだということを伝え、感じることが大切だと思います。
食は生きていくうえで最も大切なもののひとつです。食の大切さをかみしめている私は1年間で10kgも太ってしまいましたが(笑)、食育を通じて多くの人に【生産】【食】そして今後は【バイオマスエネルギー】にも理解を深めてもらう実践をしていきます。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
吉田1.JPG" width="360" height="300">まず午後から「立ち上がる農産漁村」選定証授与式やシンポジウムが行われ、夕方からは首相官邸でのレセプションにも参加させて頂き、安部総理、松岡大臣や立ち上がる農山漁村選定事業者との交流会という、貴重な体験をしてきました。レセプションには各選定事業者がきらりと光る食品を持ち寄っていたので、「日本一ぜいたくな持ち寄りパーティー」となりました。
私の活動テーマは地産地消エネルギーです。今年4月に「立ち上がる農山漁村ネットワーク・九州キャラバン」を行ったことで、【地産地消エネルギー】から【食とエネルギーの循環】というように自分自身のテーマの広がりを感じつつあります。【国産の菜種油の廃食油が軽油の代替燃料となり農産物を運ぶ】といった循環が、日本の食物自給率を向上させ農家の厳しい現状の打開策のひとつになる、と問題解決に繋がるイメージをするだけで、わくわくしています。そして、今回のサミットに参加したことで、さらに「食育」について考えるきっかけになりました。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
食育を通じて「食とエネルギー」の循環を
〜立ち上がる農山漁村サミットに参加して〜
株式会社西部クリーン 代表取締役 吉田昌宜
5月23日、NPO法人学生耕作隊の代表である近藤紀子さんの代理として農林水産省が主催する「立ち上がる農山漁村サミット」に参加してきました。会場となった東京にある三田共用会議所には、全国各地で農林水産業に関わる先進的な活動をしている方たちが集まりました。
「立ち上がる農産漁村」とは、農林水産業を核として、地域で活発な取り組みをしている団体を農林水産省が先進事例として選定し、日本全国に紹介するという国の地域再生に向けた取り組みの一つです。この「立ち上がる農山漁村」の選定事例が、平成16〜18年度の3年間で100を超え、それらの団体が一同に会し、互いに情報交換や交流を深める場にしようと、今回の「立ち上がる農産漁村サミット」が開催されました。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG

自信と誇りについて言うと、印象的な出会いがあった。山形県金山町でのことだ。田舎で楽しく暮らす原動力になっている人に、私が、「地域活性化のために人とお金が都市から田舎に流れる仕組みを具体的につくりたいんです」と話すと、「お金のためにやっているわけではない」と雪深い山あいの村であっけらかんと言われたことがある。そこは、13戸ほどの小さな村。心豊かに生きるために、農林業を手がけ、その楽しさを、都会の人におすそわけしようと、体験の受入をしている。村のみなが、都会からきた人に暮らしをうらやましがられている。かえでから取れるメープルや日本一の値がつくたらの芽栽培など、成果も自然に出てきて、村人はみな自信と誇りを持ち、将来への希望につながっているという。女性も元気だ。彼女たちの楽しみの一つに、たらの芽栽培の利益で行く海外旅行なんかもあるという。みんなで楽しく遊ぶという目標が、やる気に一層の拍車をかけている。若い後継者も10人いる。「大切なのは自信と誇りだ。人が入ればお金はあとからついてくるもんだ」と言われ、私はうなずいた。人とお金を地域に、という打算的な話をはじめに持っていった自分が恥ずかしくなった。それは手段に過ぎない。そして、そう、経済性、効率化の追求が、戦後、日本の経済成長を推し進め、今の日本を築いてきたが、田舎の原理にはそぐわない。田舎の原理は、自然のリズムに合わせること、脈々と受け継がれてきた文化を大切にすること、環境を大事にすること、遊びを大事にすることだと私は考えている。しかし、結果、農山漁村は切り捨てられて荒廃した。資本主義経済中心の日本では、競争はますます激しくなり、今後、都市と地方の格差は広がるばかりだ。しかし、都市のマネではない、田舎だからこそできる暮らしが、地方にはある。田舎だからこそできる豊かな暮らしを営む人が増えることが、地域の再生につながる。
キャラバンは、地域の再生をつなげる役割を果たしていると思う。キャラバンは、協力したいという方々が集まり、「持ち寄りのキャラバン」になってきた。選定事業者の1つである学生耕作隊の呼びかけに応えて、千葉県で起業支援、障害者の自立支援を行っている27歳の若き社長が事務局をボランティアで引き受けてくれたことに始まり、キャンピングカーは、立ち上がる農山漁村ネットワーク準備会に加わってくれた島根県温泉津の旅館吉田屋の26歳女将が協力して買ってくれた。描いてある絵は、マンガ家を目指す20歳の若き女性が描いてくれた。各地から、キャラバンに協力したい、参加したい、という声が集まるようになり、4月に入って九州キャラバンが始まったが、環境ビジネスを営む福岡の27歳社長が、自社で力を入れているBDFを燃料に、学生たちと共にこれまたボランティアで回ってくれた。協力の申し出は続々と続く、自立的な持ち寄りキャラバンへと成長している。
こういったネットワーク化は、公共的な仕事だと思うが、政府の予算はハナからあてにしていない。だって、地域の再生をつなげるキャラバンは楽しく、「自立」「楽しい」ということが、これからの地域の再生に不可欠なのだから。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
2月末に山口県を出発し、東京で林野庁の会議に出席、その後農水省でキャラバンの打ち合わせを行い、3月4日から青森県を皮切りに全国キャラバンをはじめた。
単身、10人乗りのマイクロバスほどもあろうかというキャンピングカーで各地を回った。そして、自分の事業に、生き方に、暮らしに、自信と誇りを持つ人々に出会ってきた。
あちらこちらで、がんばって農業しても、どれだけ働いても、働いても、自分の収入を持つことができないという女性の声を聞いた。営農口座がひとつしかなく、ご主人の名義であるため、働いても小遣いはなく、収入は全部だんなが握るのだという。そして、それが当たり前だった時代が、つい最近まであったと。
一方、女性のやりがいや、自信、自分のつくるものに対する誇りを持ちたいと、立ち上がった人たちを見てきた。女性だけの直売所を作ったり、農家の嫁が代々受け継ぐ漬物をウリにしたり、そうやって、女性たちは、地域に雇用を創出し、自らが自信と誇りを持てる居場所をつくった。
女性の活動はそこにとどまらない。製造や販売だけでなく、多くが「食の体験メニュー」を用意していた。農村の女性が担ってきた「食」を、現代の子供たちに体験させ、文化、技術、栄養やいわれなどのレクチャーをしている。いわば、彼女たちは、「地域の母」だ。地域の母が元気な農村には、活気がある。女性の雇用の創出にもつながり、自立した女性を増やしている。

| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
本来生ごみや廃食油を捨てる側であった料飲店組合・旅館組合が主体となり、生ごみや廃食油を不潔不要な厄介物として燃やしたり、埋めたりしてしまうのではなく、資源として活用しようと取り組んでいるそうです。
"生きている化石"といわれるカブトガニは、 伊万里地方の方言で 「はちがめ」と呼ばれています。2億年前から現在と変わらぬ姿で生き続けるカブト ガニのように、この活動が末永く続くようまた日本 最大のカブトガニ産卵地といわれる伊万里湾を、美しい状態で子供達へ手渡したいという願いを込めて、「伊万里はちがめプラン」と名づけられたそうです。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
事務局長の小野さんにお話を聞いて来ました。
小国町は北里柴三郎博士を輩出した町として、また温泉の町として有名です。グリーンツーリズムだけでなく町全体を見てもらうツーリズム、小国流ツーリズム。だから、学びやの里ではまち全体に魅力をつけるためのまちづくりを考えているそうです。
最近は町中の飲食店が活性化していると、テレビの特集でもとりあげられています。町の建築物は地元の杉を使い、道の駅や町民体育館・研修交流施設など、木造建築郡と言われるまでになりました。
まちづくりが前向きに進み出すと、一時期まちが2つに割れたことがあったといいます。まちづくりを続け、町外の方々がたくさんやってくることが良いことなのかどうか・・・。しかし、小野さんはこの葛藤がまちづくりには必要だと言います。葛藤することでまちづくりが進むんだと。
現在では何人ものアーティストが移り住むような魅力ある町になっているようです。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
おあしす米生産組合では20年以上前から直売に取り組まれているそうです。精米機を20の農家で共同で購入し、交代で利用されていました。農家同士でバランスを取って、自分でやる部分と共同でやる部分のメリハリを考え、活動することを大切にしているそうです。
ブランド米として付加価値をつけ販売するのですが、その際に感じるのは山間部の水の質の良さです。近くには有名な白河水源がすぐ近くにあります。その水脈を利用できるというメリットは非常に大きいそうです。
下流域の効率的で広大な耕地では効率は良いのですが、豊かな水源は少ないはずです。非効率でも肥沃な大地。上流と下流域の農山村それぞれのメリットを活かした農業経営を考える必要があります。
現在はインターネットでの売上がほとんどで、全国のブランド米の増加によって広告費が増加しているということでした。また、食文化の変化によって1家族あたりの米の消費量が減少し、売上も減っているということでした。今後、都市への直売の可能性が鍵になります。
次の世代の仕事として、都市と農山村をつなげる新しい仕組みづくりをイメージさせていただきました。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
NPO法人阿蘇エコファーマーズセンターでは、農家のネットワークを作り、農業従事希望者が農業を体験できる場を提供しています。代表でイチゴ狩りやたまご拾い牧場などをされている木ノ内農園さんでお話を聞かせてもらいました。
木ノ内農園では現在は7名が研修中だということでしたが、みなさんいきいきと仕事をされていて、元気に話しかけてくださいました。この元気はとてもうれしかったです。
「農業が就業の選択肢としてあることが大切」と言われ、ハッとしました。農業は子どもが継ぐのが一般的ですが、農業を継ぎたくない農家の子どもがいれば、農業を始めたい非農家がいる。農業を始めたい非農家には狭き門なんですね。
お話を聞かせていただいた吉村さんは「今後の農家には経営能力が必要」と言います。農業技術だけでなく収益性まで考えることが大切だという話になりました。
イチゴという小さな果物は選別に一番お金がかかる、ということも教えていただきました。バラバラ規格であれば、割安で売れるからイチゴ狩りの収益性が高いのかな、と感じました。
収益性の話をしていると、やはり規格外農産物の加工の話になりました。市場には出せない規格外の物は加工品になります。ポイントは【加工は1件でやらない・イチゴ農家全体で加工・そして、地域で売ること】が収益性の鍵と言います。
現在では300名以上の卒業生が農業技術と経営感覚を実学として勉強し、1割が農業従事者として働いているそうです。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
JAやつしろ竜北果樹部会梨部、担当の古田さんにお話をお伺いしました。
物価の高い日本から、海外へ輸出するためにはブランド力が必要になります。そのため、日本で売るよりも規格サイズはしぼられます。3年前から試しに台湾へ輸出をはじめ、昨年は70t以上もの梨を輸出したそうです。
お話をしている最中に気付いたのですが、アジアでは果物を食べる習慣があります。アジアへ行くと、露店で果物が山のように売られています。日本はアジアの中では果物を食べる量が少ない国なんだそうです。海外で珍しくて需要がある果実であれば物価の高い日本からでも高付加価値で輸出できるということがよくわかりました。
近くの地域ではみかんをカナダに輸出しているということです。オレンジと違い、手でむけるみかんは海外では重宝されるのだそうです。
もったいない、規格外の農産物を活かすという話も盛り上がりました。この際に、提案されたのが台風などで傷ついた農産物をリアルタイムで販売するシステムです。台風で落ちてしまい傷はついたけれど、ほとんどの部分が食べられる梨。市場には出せないので、親戚などにお願いするのが一般的です。僕も友人の梨を何度もいただいたことがあります。
このシステムがあると、梨農家のリスクは軽減されます。消費者は割安で農産物を購入することが出来ます。これは農村と都市のネットワークさえあれば実現できそうなシステムだと感じました。
このキャラバンでたくさんの方に出会い、さまざまな提案をしていただいています。次の時代に繋がるネットワークをイメージさせていただいています。「九州」という広域連携の可能性を感じます。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
大山町農業協同組合が運営する「木の花ガルテン」に行ってきました。
この施設は、福岡から阿蘇方面への移動の際に必ずと言っていいほど通る道です。九州で日曜日の行楽には欠かせない道沿いです。日曜日ということもあり、山の中なのに車と人であふれていました。
「木の花ガルテン」では顔の見える農産物の販売をはじめ、地産地消の先駆けとして「オーガニック農園」という農家のもてなし料理のレストランが好評。福岡市内にも何店舗ものお店を運営しています。
「木の花ガルテン」の農産物直売所は、僕も阿蘇に遊びに行った帰りに何度も利用したことがあります。気軽によれる場所と街に住んでいると見たこともない農産物、豊富な農産物加工品は非常に魅力があります。
形がおかしくても規格外でも魅力ある農産物。それらの農産物を活かした加工品。今後の農家に必要な「開発力」がありました。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
鹿児島県鹿屋市、柳谷自治公民館の館長、豊重さんにお会いしてきました。
地元では「やねだん」という、この自治区。全国でも珍しく、「自治区」という地域経営の事例です。自治区の積立利益が数百万円にものぼり、各世帯にボーナスが出せる自治区経営とは・・・。
柳谷自治区では「行政に頼らない地域づくり」を考えています。財源は人。土壌菌で肥料を作り、自治区の農家に配ります。無農薬、化学肥料なしでの栽培は地域の農産物に付加価値を生みます。自治区で作ったさつまいもを原料としたオリジナルの焼酎は完売し、自治区には数百万円もの貯蓄が生まれました。
自治会の施設は手作りです。お金はかけません。土壌菌の足湯、子どもが遊ぶすべり台。空き家を利用して、アーティストを迎える迎賓館には何名ものアーティストが県外から移り住んでいます。
自治区という小さな地域経営を力強いリーダーがひっぱり、行政に頼らない仕組みをどんどん作り出す事例は、小さな地域での自給自足をイメージさせてくれます。
僕はこの地域経営のポイントは個の利益よりも全体の利益を考えることができるか、だと感じました。本来、会社経営もこうあるべきだと思い、地域経営から会社経営の倫理感を感じることができました。
「命令はだめ。感動を与えること。」豊重さんの言葉が心に残っています。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
近藤さんに代わり、九州をキャラバンするため、門司港駅で引継式を行いました。
「九州の玄関口」ということで、門司港駅にはじめてきたんですが、この地区は「門司港レトロ地区」として、かつて国際貿易港として栄えた門司港の面影を偲ばせる古い街並みが残されています。
今回の西日本新聞さんに取材していただきながら、近藤さんとお話することで、今後の食やエネルギーの自給の大切さを改めて感じました。九州をまわることで、考えてもいなかったようないろんな発見があると思います。また、たくさんの出会いがあると思います。
次の世代のネットワークを求めて出発します。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG

小国町の総務企画課の伊藤さんにお会いし、このたび選定された小国町の事例についてお話をうかがいました。小国町は過疎と災害の深刻な状況が、町民の方々にまちづくりについて考える機会をくれたと言う伊藤さん。羽越水害も、そのひとつだそうです。
どうしたら町おこしができるのだろうか。
そこで、昭和53年、小玉川集落に国民宿舎飯豊梅花皮荘(かいらぎそう)をオープンさせました。ポイントは2つ。従業員(当時13名)はすべて集落から雇用し、町で管理するのではなく、地域雇用の場とすることにこだわったこと。もう1つは、お客様に提供する食材はすべて地元にある山の幸、川の幸を使うこととし、結果、川の幸であるイワナが天然モノだけでは足りなくなり、岩魚の養殖事業が地元に生まれるなど、地域の仕事づくりにつながったこと。です。
結果、世間が少子化の波を受ける中、小玉川地区では、それまで難しかった若い世代の定住が促され、昭和60年には19人しかいなかった小中学校の子供たちが、平成7年には33人に増加しています。また、わらび園も開園され、町全体の交流人口も、10万人台から30万人台に飛躍的に増加しました。
しかし、今は交流人口は減少傾向にあり、これから、新しい取組が必要とされています。そこで、小国町が力を入れようとしているのが、森林セラピーを取り入れた体験ツアー。小国町の財である白い森(小国町はブナが多く、ブナの木の肌が白いことからこう呼んでいる)を体験・癒しの場として存分に味わってもらおう、というものです。
現在、マタギと呼ばれる猟師の方たちと雪の中をカンジキをはいてマタギの行く場所(熊の巣穴など)に行ったり、山頂からとても急な雪山を「尻滑り」したり・・・。夜には火祭りをしてマタギとマタギの大ファンの方々がどぶろくを呑みながら熱く語り合ったり・・・。とても楽しい時間が過ごせるようです。
【お問合せ】
〒999-1363 山形県西置賜郡小国町大字小国小坂町2丁目70
小国町役場 総務企画課
TEL:0238-62-2264
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
12日、山形県小国町に行きました。地域資源を活用した山村総合産業の創出の取組みが評価され、立ち上がる農山漁村に選定されました。
小国町役場に行くと羽越水害から40年、という展示パネルが並べてありました。昭和42年、集中豪雨による大水害が起こり、家や農地が流れたり、決壊したりしたそうです。とても悲惨な災害だったそうです。
小国町の総務企画課の伊藤さんにお会いし、お話をうかがいました。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG

結局、昨日は金山町の山の途中でご一泊。朝になって日が昇れば溶けるけぇ、とタカをくくっちょったら、朝になっても、一向に雪の溶ける気配なし。というか雪が降る降る・・・。
なんとかならないか、と、エンジンをふかしてみたら、昨日はびくともしなかったのが動きだしたけど、どうしても抜け出せず力尽きる・・・。
そんなとき、対抗車線から通りがかりの車が!!若いお兄ちゃんが手伝ってくれて雪を掘ったり、その後ろにいたおじちゃんも運転操作を代わってくれたりとなんとか奮闘するも、うまくいかず、結局、お兄ちゃんが除雪車をよんでくれて、牽引されて無事脱出できました。みなさんホントにありがとうございましたm(_ _)m
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG

クラッチ交換のため10日から金山町の自動車工場に入院していたキャラバン号。今日、無事退院です。
夕方キャラバン号を受け取り、金山町の栗田さん(共生のむら すぎさわ)を取材訪問し、さあ、帰ろう!としたところ、道を間違え山道に・・・。雪がすごく路肩(?)でとうとう前にも後ろにも進めなくなりました。
交通量のぶち少ない道でよかった(?)
明日の日差しを待つことにします。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG

11日、穂波街道に行ってまいりました。
そこはただっ広い平野の中に存在感を感じさせるイタリアンレストラン。季節の野菜と小エビのペペロンチーノ、クラムチャウダー、リンゴのシフォンケーキを注文。思わず、写真を撮るのを忘れて食べはじめてしまったほどの魅力です。
庄司さんは東京生まれの東京育ち。28年前に農家の嫁として鶴岡市に嫁いできました。
自分でつくった農産物を自分らしく販売さたいと、10年前に農家レストラン「穂波街道」を始めることを決意。しかし、順風満帆なことばかりではなく、当時は農業者のご主人と結婚してがんばってるつもりだったけど、社会的にはそうではなく、銀行に融資相談をしてもがんばりは認めてもらえなかった、と当時の苦労を振り返ります。
「穂波街道」という名前をつけたのは、たんぼがあって、緑があって、人が行き交う原風景・・・。そんな空間をつくりたかったからだと語ってくれました。
庄司さんは言います。田舎だからなんでもできると。広い場所があり、きれいな水、空気、太陽、青空がある。庭でスモークだって、ビザ焼きだってできちゃうなんて贅沢だわ、オーナーは、旅先でぱっと浮かんだアイデアなんか、すぐに実現できるのは特権よね、と。
また、平野での農業体験はタンボばかりで難しいイメージがあるけど、時間かかっても成功するということを平野部の農家の人たちに伝えたいと、自ら率先してグリーンツーリズムも行っています。
タンボではアイガモ農法で米をつくりますが、アイガモたちは自分の好きなところにしか行かないので、タンボには草が残ります。その草を農業体験したい子どもたちがきゃあきゃあ言ってとります。ピザ窯もあるし、スモーク小屋もあるので、青空の下で体験できます。ウサギだっています。
今後の方向として、農業は適作適作だから、作物のいろんな情報がほしいともおっしゃっていました。例えば鹿児島に白いサツマイモがあるが、山形人にとってはそれだけで魅力。30円/kgで買えるというし、今は宅配サービスも充実しているし、ぜひいろんなところの地で育ったおいしいものを活用したいと。全国のもったいない農産物情報は、日本の自給率をあげる切口になるかもしれないと改めて感じさせられました。
【お問合せ】
穂波街道
〒997-0161
山形県鶴岡市羽黒町押口川端37
電話:0235-23-0303
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
立ち上がる農山漁村ネットワーク準備会事務局です。
3月11日付けの日本農業新聞で、全国キャラバンの様子を取り上げて頂きましたので、紹介をさせていただきます。以下のリンク先をご覧下さい。
「元気な農村回ります 全国100カ所、ブログで紹介/山口の女性【中国】」
今(3月12日13時現在)なら、トップページからも見られます。
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/
尚、一定期間が過ぎると、リンク先が表示されない場合がございます。予めご了承下さい。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
立ち上がる農山漁村ネットワーク準備会事務局です。
3月9日付けの北羽新報で、全国キャラバンの様子を取り上げて頂きましたので、紹介をさせていただきます。以下のリンク先をご覧下さい。
尚、一定期間が過ぎると、リンク先が表示されない場合がございます。予めご了承下さい。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG

10日、四季の学校・谷口に行った。
早速、「谷口がっこそば」を食べる。おいしい。香り、こし、全然違う。私はザルソバ、揚げソバ、納豆汁、漬物をぺろりと平らげた。
四季の学校・谷口は、少子化による金山小学校谷口分校の閉校に際し、この学校に愛着を持つ地域の方々の「学校を取り壊していいのか。取り壊してしまったら何も残らない。」という、捨てがたい思いからスタートした。
平成9年6月農村体験学校「四季の学校・谷口」開校、7月「谷口がっこそば」開店。特別な戦略、計画性もなくスタートしたという。当初、畳ももらいもの。お金をかけず、賛同者からの持ち寄りで始まった。
季節ごとに開講する四季の学校は10年目を迎え、40回を数えた。県内外から0才から70才代の生徒が集まり、リピーターも多い。生徒たちのアイサツは「こんにちは」から「ただいま」になり、「谷口の人」として、そば屋が忙しそうだと自主的に手伝うようになった。ここによそ者はいない。みんな谷口の身内だ。これが縁でうまれたカップルは5組。うち1組の嫁さんは、仙台から金山に嫁ぎ、今ではがっこそばのスタッフとして活躍している。
いまや、お客が1日200人を超える日は珍しくないがっこそば。多い時には、一般客だけで260人にもなるという。がっこそばをきっかけに、当初地域外のそば粉を使っていたのが、平成13年には地域で80haのそば畑を持ち、100%地元産のそば粉の完全自給体制ができた。地域内での流通は2割。残り8割は地域外に出している。
どこにでもある廃校。どこにでもある山深い農山村。計算された計画性も特にない。
それが、なぜ、こんなに元気なのか。聞いてみた。すると条件は4つ。
其の壱:「おれたちの分校を残そう」という学校に対する愛着・捨てがたい思い
其の弐:地域内だけでなく、外の人の関わりがあったこと
其の参:スタッフとして集まってきてくれた元気なお母さんたち
其の肆:役場やJAの人たちが連れだって食事に来たり、休日にボランティアでそば作ったり、行動による応援
こういったことが重なって今の学校があると庄司さんは言う。また、「玄関・昇降口にあふれるズック、親子の歓声・笑い声を見て、聞いて、感動で涙が流れる。この学校の素晴らしい変貌ぶりは、一人や少人数ではなく、多くの人のつながりによる20世紀最後の奇跡だ」と。
さらにこうも話してくれた。
都会に住んでいると、一人や少人数の動きは地域に対してほとんど影響ないように感じられるが、農村では、ある程度がんばれば影響がでる。人ひとりの地域に対する生きがい・価値が大きい。
と。
廃校から始まったこの取組み、ぜひ広がってほしい。
【お問合せ】
四季の学校・谷口
〒999-5412
山形県最上郡金山町大字飛森1124
電話:0233-52-7577
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
立ち上がる農山漁村ネットワーク準備会事務局です。
3月9日付けの毎日新聞(秋田版)で、全国キャラバンの様子を取り上げて頂きましたので、紹介をさせていただきます。以下のリンク先をご覧下さい。
「立ち上がる農山漁村:能代の農家レストランへ、キャラバン隊来訪/秋田」
尚、一定期間が過ぎると、リンク先が表示されない場合がございます。予めご了承下さい。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
今日は秋田市で新聞記者さんに会う予定がありましたが、取材に同行。秋田県秋田市で農家レストラン「地張庵」と手作り豆腐工房「華の豆会」を経営する山内みどりさんと出会いました。
手作り豆腐づくりの講習を受けた際に、そのおいしさに魅せられたのがきっかけで、豆腐づくりを始めました。
当初、JA女性部の有志13名で豆腐加工グループとしてはじめたこの事業。今では市町村合併を気に、学校給食用の豆腐が入札になったり、自立と社会的責任を背負うためにも有限会社化しています。
農家レストランを、建物を借りて行おうとしたとき、役場の方からはモウレツに反対されたそうです。「農家レストランと言うのは、自宅の一部を改造して、農家がやるもんだ。家賃払って建物借りて、人件費払って赤字は見えている。お金あるの?」っと。
山内さんは言います。「働きたい人はたくさんいる。人の集まる場にしたいから、それでいいんだ」
素晴らしいです。
規制の枠にとらわれないこと。目的は心豊かな生活。そして田舎の課題のひとつである、地域雇用の創出を実現されています。
こんな方が増えると田舎は元気になると思います。夢に向かってまっすぐな方は、輝いています。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG

今日は午前中、星場台で野村良子さんに、きりたんぽとだまっこを作る体験をさせていただきました。どぶろく特区はさることながら、地元の空民家を活用しての農家民宿の開店など、その行動力には脱帽。空き民家、あっても知らない人にはなかなか貸さない、売らない、という田舎の現状がある中、地元の人が活用するのはナイスアイデアだなと思いました。
食文化も体験させていただきました。きりたんぽ、オコメの舌ざわりが残ったモチみたいで、とてもおいしかったし、簡単にできるので、山口に戻ってやってみたいと思います。
星場台を後にし、次は大館市の「陽気な母さんの店」
副会長の石垣さんが対応くださいました。
一緒に農作業しても、営農通帳が旦那さんと同じため、自由になるお金のない農村女性たち。平成9年からそんな女性100人で準備し、4年の歳月を経てお店をオープン。途中、公的資金投入の反対に合い、地元の方の好意で施設を設立、リースしてもらっている。(すごい持ち寄りです)
そして今、売り上げだけでなく、目標を持とう、社会の一員として地域に貢献しようと、食育の体験もはじめています。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG

まだ前回回ったところのレポートが追い付いていないのですが、昨日から秋田県に入っています。
一昨日、岩手県花巻のだあすこ(立ち上がる農山漁村選定)に、昨日は浅舞婦人漬物研究会(同じく選定)に行き、今日は秋田県庁に行って紹介していただいた能代の農家民宿「星場台」に取材に行きました。
今日はご好意で星場台の野村さんのご自宅に泊めていただくことになりました。
写真は夕食をとりに行った「進ちゃん寿司」にて。野村さんは能代のどぶろく特区の立役者だけあり、お客様を巻き込んでどぶろく論議が・・・。(写真)
政策は地域から。必要性でねばり強く行政を動かすのは、やはり市民なのだと思わずうなずきました。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
椛沢和子さんは3年前に知り合った八戸のりんご農家の方です。八戸市で開催された地域間交流推進講演会に講師としてに招かれた際にはじめてお会いしました。その日は主催者の方に八戸の海の幸とおいしいお酒をご馳走になり、農村に入るならお酒のつきあいは大事と言えど、飲みすぎて二日酔いになりながら、次の日、9月だったのでりんごのもぎ取りをさせていただいたり、ぬかるみにはまって動けなくなった軽トラをみんなで協力して押して泥だらけになったりと、楽しい時間を過ごさせていただきました。
九戸インターでお会いしたのですが、いきなり山盛りのりんごのプレゼント。(わお、超嬉しい!)このりんご、蔵出しりんごと椛沢さんが命名して、売り出しています。というのは、今、どこの農家にも保管用冷蔵庫があり、冷蔵庫で冷やしたりんごがさも素晴らしいかのように宣伝されているそうなのですが、椛沢さんはそこに疑問を持ちました。昔ながらのやり方で、電気を使わなくとも十分おいしいりんごが保てるそうです。
「冷涼な外気を少しずつ取り入れながら、自然なままに息をする北国の蔵。その中にそっと寝かせたもぎたてのりんご。りんごは静かに呼吸を続け、おいしいりんごに仕上がります。北国の香り、蔵出しりんごをぜひご賞味ください。」
こういうメッセージが添えてあります。また、りんごを乾燥して干した干しりんご、これも昔ながらのおやつだったのが、廃れていたのを再復活。便秘にもよいそうで、人気の商品です。古きよきものが再評価されています。素朴な味わい、自然の色。かめばかむほどりんごの甘みが出てきます。
便利になった今の世の中の価値基準を決して鵜呑みにせず、自分の価値基準で、人と人とのふれあい、自然の声を何より大事にされています。
椛沢さんの「あんちゃん」の根市勲さんもご一緒でした。青森は南部町で長距離運送の会社の社長をされています。東北独特のなまりが聞きづらくも、とってもあたたかい。
「おれの今年のテーマはハート。ハートとハートが大事なんだ。昔、名主という地域を束ねる人がいた。今、みんな平等ということになって、秩序が崩れてきたように思う。いい大学、いい会社、それがいいと、みんな子供を外に出してしまった。その結果、みんなサラリーマン化し、頭脳が流出して名主役、百姓のリーダーががいなくなった。」
その言葉は、競争社会であるのに、今の平等、中央集中の体制に問題を投げかける問いだったように思います。みんな一緒では生き残れない。特に農村は。
郷土を愛する心なんて、学校で勉強したからって育つもんじゃありません。地域の人たちが伝えることが、教育の受け皿が今、必要になっているのでしょう。郷土にある資源を見直し、活用し、誇りを持ち・・・。そこから郷土への愛が芽生え、名主が復活するのではないでしょうか。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG

昨日、今日と岩手・青森県へ行ってきました!
3月4日
1.椛沢和子さん(青森県八戸)
2.バッタリー村(岩手県山形村)
3.森のそば屋(岩手県葛巻町)
4.山の楽校(青森県八戸市)
3月5日
5.南部町長(青森県南部町)
6.南部町農林課(青森県南部町)
7.なんぶふるさと物産館(青森県南部町)
8.ひふみハニーファーム(青森県八戸市)
9.道の駅南郷(青森県八戸市)
10.母ちゃんハウスだあすこ(岩手県花巻市・立ち上がる選定)
それぞれ紹介します!お楽しみに(^0^)
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG

昨日は三時半頃東京を出て、どんどん北上。途中、迷子、ガス欠というハプニングに会いながら、仮眠もしながら、20:30に盛岡に到着!
買い物を済ませ、メールチェックしておふろ天国に行って、お食事。精力をつけようと深夜1時にも関わらず、ジャングルのようなレストランにてガッツリハンバーグ。でも食べながら目が潰れて寝ちゃうので睡魔と戦う。なんとか勝利しキャラバン号に戻ってブログを打つも、気づけば朝。
昨日、オフロに入りたくて、盛岡駅近くの銭湯に聞いたら、遅くまで入れるところをご紹介いただく。オフロはとっても充実!岩盤浴までできて630円。何軒も仮眠できる温泉がある。そんなの山口では知らない。出稼ぎの人たちが利用するんだろうか。
食事はメニュー表が木でできてた。店内ジャングルだし、面白い。おいしくいただきました。
朝起きて辺りを見回すと、夜は暗くてわからなかったけど、まだ結構雪が残ってる。さすが東北。
そしてキャラバン初の感動ビジュアル、岩手山!でっか〜い!きれ〜い!
と感動しながら今日は二戸へ向かいます。青森県八戸で学生時代に出会ったりんご農家の椛沢さんにお会いしに。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG

スケジュールの都合により、東北地方からの出発になりました。林野庁の会議への出席と、「立ち上がる農山漁村」の担当課、農村政策課訪問のため、2月末に東京にキャラバン号で入りました。今から、出発します。
地域再生に向けた取組の一つとして、農水省では農林水産業を核として、地域で活発な取組をしている団体を紹介することを目的とした「立ち上がる農山漁村」の選定事例が、平成16年〜18年度の3年間で100を超えました。そこで今度は、選定事業者も含めた農山漁村の横の繋がりをつくり、商品開発などにおけるネットワークや協働関係を構築することで、農山漁村のパワーを結集し、日本全国に広げていこう!と有志が集まり、「立ち上がる農山漁村ネットワーク準備会」が発足しました。
私は準備会の代表を務めさせていただいています、NPO法人学生耕作隊の近藤です。学生耕作隊は選定事業者の1つです。キャラバン号で各地をまわり、自分の目で見て、耳で聞いて、味わって、香りを感じて、さわって・・・。五感をフルに活用して、実際に足を運ぶからこそわかる地域のよさを、このブログで発信し、少しでも地域からの盛り上げにつながっていけばと願いながら、この旅をはじめたいと思います。
| 2007年度キャラバンBLOG:記事一覧2007年度キャラバンBLOG
みなさん、こんにちは!
立ち上がる農産漁村ネットワーク準備会事務局です。
さてさて、いよいよホームページも立ち上がり、キャラバンblogもスタートしました!
このblogでは、全国キャラバンの様子を随時紹介していきますので、是非チェックしてみてください!!!
どうぞ、よろしくお願いします!!