南信州の飯田から車で30分程行ったところにある清内路(せいないじ)村は、人口700人強の小さな村です。湧き水がきれいで、お豆腐も美味しく、伝統食の朴葉寿司や在来種の野菜もあります。手作りの花火や、一村一墓(家ごとの墓がなく、なくなったら1つの墓に入る)という風習もあります。
近年、人口が減少しつつあるこの村に、「週末清内人」と呼ばれる人たちが現れました。土日になると、愛知県から清内路村に通ってくる20代の若者たち。その中の一人、23歳の女性は、普段は大手銀行に勤めるエリートですが、創造性を奪われる組織に嫌気が差しているとのこと。古民家を仲間で借り、週末に来ては明かりもないところで自給自足の生活。ドラム缶のお風呂に入り、星を見ながら囲炉裏を囲んで人間性を取り戻しているとか。
このような若者が、過疎化地域に活気を吹き込む大切な要因となっています。
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福井県坂井市三国町の川合久利子さんは、野菜を摘んで配達に回る「無店舗八百屋」です。脱サラして故郷に帰り、新規就農した旦那さんを応援しようと、8人乗りのワゴン車を使って、7年前から始めました。
お客様は一般の消費者からカフェなどの個人事業主のお店まで。一度この野菜の美味しさを知ると他の野菜が食べられないと、口コミで評判が広がり、1日の配達で30件以上を回るまでになりました。
受注のほとんどは携帯電話のメールという、今までの八百屋にはあまりなかったスタイル。配達は、「毎週木曜日は福井市内」というように、曜日ごとに回る地区を変えて、多くのお客様を網羅できるようにしています。
固定の店舗を持つとなれば、家賃や光熱費などお店の経営にお金がかかります。無店舗、配達という手法をとることで、経費も抑えられますし、時間に縛りがないおかけで家族と過ごす時間もとれる、というメリットがあります。
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福井市内にあるお茶の専門店「三國屋善五郎」の看板は一風変わっています。店の入り口の看板には、「ソーダよりもアールグレイのストレートティーをお母さんにねだる子どもを増やしたい」という言葉のみ。メッセージが熱く、このお店を覗いて店主に会ってみたくなるようなキャッチフレーズです。
皆さんのキャッチフレーズはパターン化していませんか?「このお店どんなお店だろう?」「ちょっと入ってみたいな。」と思わせるようなキャッチフレーズを発信しましょう。
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先日、福井県坂井農林総合事務所に招かれて、アグリビジネスの今後のヒントになるようにと、全国の事例を織り交ぜながらお話してきました。
講演後、越後さんという女性が私のところに相談に来ました。間もなくお惣菜の加工で開業するのですが、屋号に頭を悩ませている様子。「みんなは私の名前から取って"越後屋"というんだけれど、イメージが...」と。お漬物を意識して「菜・ポリ」というのも考えたのですが、音だけ聞くとイタリアンレストランのような響き...。
普及員も交えて話し合い、最後は『今日のおかず菜ん煮屋』にしよう!と盛り上がりました。この地域で使われる「何?」の方言「なんにゃ」に引っ掛けています。名刺や電話、いろんな場面で使う名前なので、誰にも親しみやすくて文字からも想像できることは大切です。皆さんの名づけ、大丈夫ですか?
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先日、福井県で仕事があった際、奥越農林総合事務所に招かれて大野市へ行き、農業・食に携わる女性たちに会ってきました。その中に、青大豆を使った豆腐を売り始めた帰山幸子さんという農家の女性がいました。彼女はご主人の全面協力もあり、自分の加工場とお店を持つことが出来ました。
立ち上げの際に周囲の協力で加工技術指導者を紹介されたものの、思うような豆腐が作れず、一旦はお客様が離れてしまったとか。自分の準備の甘さに落ち込んだそうです。しかし、にがりの配分を工夫して問題を解決し、美味しい薄緑色のお豆腐が出来上がっていました。
自らリスクをかけてやるから後には引けない、帰山さんが頑張ってきた理由はここにあります。大豆や豆腐加工品の全国の事例を紹介したところ、キラキラ目を輝かせていたのが印象的でした。今後の活躍が楽しみです。
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先日、長野で仕事があり、久々に飯田市まで足を伸ばしてきました。地元の方々の案内で、「天神坂」という小料理屋に行きました。オーナーの松永モモ江さんは何冊も郷土食に関するレシピ本を執筆し、全国各地で講演や料理講習会で活躍しているカリスマおかみ。
東京人には珍しいだろうと出されたスズメバチの姿揚げや蜂の子の佃煮入りのご飯。海のない長野県にとって昔から重要なタンパク源だったそうです。そして芯まで味の染み込んだ大根のおでん、きのこ汁、茄子のからしマヨネーズ和えなど、地元で獲れる野菜を皮ごと活かすお料理ばかり。最近では「ホール(丸ごと)フード」といわれますが、ゴミも少なく野菜を一番味わえる方法を貫いています。家庭の暖かな雰囲気の中に工夫が随所に見られるお料理ばかりでした。
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先日、長野県で講演の仕事があり、WWB/ジャパンの起業スクール卒業生で、自宅で「ラベンダー工房JUN」を始めた塩沢純子さんに再会しました。売れ筋商品は
ハーブ入り名刺。自宅の庭にラベンダーを植えて乾燥させ、オーガンジーという透ける布地で包んで名刺サイズの紙に挟み込む名刺作成サービスで、
ラベンダーの香りが漂う印象深い名刺だとお客様からも評判です。皆さんも他人と違うワンポイントを名刺に盛り込んでみましょう。
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長野県のりんご農家で摘果を体験しました。虫に食われていない一番大きいものを選んであとの4つをはさみで落とす繰り返し作業ですが、これほど手を加えてりんごが届くことを初めて知りました。
その後、参加者同士で意見を出し合い、生産者の現場での知恵を織り交ぜながら交流し、自分の体を支える食についてじっくり見直すことが出来た一日となりました。
アグリツーリズム・食育が注目され、全国各地で体験ツアーも花盛りですが、意外と地味な体験にこそ学ぶべきことはあります。休日を使って普段出来ない体験を農業に求める人たちは確実にいて、彼らを満足させるには、作業させて終わりとせずに、生産者が率先して現場で感じたことを引き出す意見交換の場を演出することが必要です。
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山梨県塩山市では、農家から出る規格外の果物の加工にチャレンジする30~40代の子育てママグループ「ベリーズキッチン」が活動しています。子供に食べさせるおやつを念頭において国産の小麦粉で作られる焼菓子などは、地元のイベントなどに出品されています。
だんだん子育てに余裕ができる彼女たちが、活動の場を広げるためには商品にどんな価値を付加するかが重要です。そこで、恵比寿にあるカフェ&雑貨屋で扱えるお菓子の開発が提案されました。このお店では、通称「地球食」という買うことで国内外の地域向上に繋がる食材を扱っています。しかし販売されている商品は、ナッツや紅茶などの原料そのもので、加工品はあまり扱っていませんでした。東京に近いということを利点に、まずテスト販売でニーズを探る予定です。彼女たちにとっても、都市部で何が売れるのかを試す絶好のチャンスです!
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富山県で手芸用の布を販売するビジネスをしている女性起業家の方は、お客様の心を読む2つの工夫で、売上を伸ばしました。
ひとつは、富山の薬売り商法。布を箱一杯に詰めて、お客様のところにその箱を置いてきて、月1回訪問して在庫を確認、なくなっていたらその分を請求しながら新しい布を補填する販売方法です。好きな布に囲まれていたら、つい使ってしまうというお客様の心理をついた方法です。
もうひとつは、10cmからの量り売り。ホームページ上での布の量り売りを始めたそうですが、他のホームページとの差別化を図るために、最低ロットを10cmに設定しています。他のホームページで「最低50cmから量り売りを受けます」と書いてあるのを見て、50cm買いたい場合、買う側としては最低ロットだけの注文はしづらい、というお客様の心理を読んだ作戦です。
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静岡県浜松市の山田早織さんは、レストランでアルバイトをする中で、「料理の器も、料理に使われる野菜が育つのも、すべての根源は土。豊かな土を提供すれば家族が幸せになるのでは?」と考えるようになり、有限会社「しあわせ家族」を立ち上げました。
「しあわせ家族」では、自家菜園を持つ人や家庭でガーデニングを楽しむ人のために、それぞれの植物に合わせて腐葉土の配分を変えたブレンド土を数種類作り、必要な分だけ量り売りするというサービスをしています。この量り売りのサービスは、「プランター1つ分の土が欲しいと思った時に、大手の日曜大工店で売っている数キロ単位の大きな袋を買うと余ってしまう。それは、もったいない。」という自らの体験から思いついたそうです。量り売りをすることで、大手の販売店との差別化を図った山田さん。ビジネスのアイディアは意外と身近なところに転がっています。
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長野県飯田市に住む座光寺良子さんは、60歳を過ぎてから伝統食おやきの厨房施設「和楽」を建てました。座光寺さんは、旦那さんの定年退職をきっかけに以前から興味を持っていた農業に従事。ご自宅だけでは消費しきれない取れたての野菜の活用方法を考えているうちに、長野県の伝統食である「おやき」の商品化に至りました。開業から14年経ったいま、その販売ルートは、地元だけに留まらず、通信販売で全国にまで広がっています。また、座光寺さんは、おやきの生産と販売、という仕事を作ることで、地元の女性たちの就労を支援しています。
起業したい気持ちがあっても、「高齢だから...」と年齢を気にして、起業に踏み込めない方もいらっしゃるかもしれません。しかし、座光寺さんのように、60歳を過ぎてから起業をされた方もいます。起業に年齢は関係なく、いつまでも夢を持ち続けることが大切なのではないでしょうか。
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